"写真のない履歴書" 第7話
最初の
招待の夜、私は何度も起きて制を確かめた。襟が曲がっていないか、靴に汚れが残っていないか。髪をえる具も、忘れないように袋へ入れた。の順をのでたどると、途で順番が分からなくなり、また最初からやり直した。
翌朝、羽田のへ着くと、同期たちはすでに集まっていた。制姿を見るのは初めてだった。互いの襟を直し、髪の乱れを確かめう。
「変じゃない?」
「丈夫。似ってるよ」
そう言いっているものの、みんなの声はしかった。緊張しているのは私だけではない。そううと、気持ちがし落ち着いた。
は、っていたよりきかった。本航空がしくできたばかりで、は国の会社から借りている。体の模様を見て、まだ本のではないのだとった。それでも、客でお客さまを迎えるのは私たちだった。
招待されたたちがタラップをがってくる。背広姿の男性、記者らしい、着物を着た女性。初めて空へくもいるのか、みんなし緊張した顔をしていた。
「いらっしゃいませ。お席はこちらです」
私は声が震えないよう、お腹に力を入れた。座席の番号を確かめ、お客さまを案内する。ベルトの締め方を説していると、自分のがし震えていることに気づいた。
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でも、ち止まっているわけにはいかなかった。
全員が席についたことを確かめ、私は通のろにった。く息を吸う。エンジンの音がきくなり、体がき始めた。滑をるあいだ、私は通にったままを見ていた。やがて体が座席に押され、窓のの面がざかっていく。
んだ。
そうった瞬、窓のに目をやった。面がさくなり、空が広がる。数まで、は自由にべなかった。模型さえばせなかった代があった。それなのに今、私たちは本の客乗務員としてに乗っている。
けれど、景を眺めているはなかった。体が落ち着くと、み物を配る準備が始まった。私はお盆を持ち、練習した通りに通をんだ。
「どうぞ」
配の男性が笑顔でコップを受け取った。
「ありがとう」
その言で、張りつめていた背の力がし抜けた。私は次の席へ向かった。まだ何もかも探りだったが、目ののお客さまに声をかけ、必なことをする。それならできるとえた。