"写真のない履歴書" 第3話
選ばれた
面接の、私はいつも働いているの制ではなく、持っているで番きちんとしたを着てかけた。鏡ので髪をえ、履歴の控えを何度も確かめる。写真も貼った。これで準備はできたはずなのに、玄関をるころにはのひらが汗ばんでいた。
面接では、これまでどんな仕事をしてきたか、族は何か、なぜこの仕事に応募したのかを聞かれた。私は事務所で話したことと同じように、のことを話した。料が必だという気持ちは隠さなかった。
「に乗ったことはありますか?」
「ありません」
「それでも丈夫ですか?」
私はすぐに答えられなかった。丈夫かどうかは、やってみなければ分からない。ただ、せっかく応募したのに、最初から無理だとは言いたくなかった。
「はい。覚えることはいといますが、教えていただいたことをきちんとにつけたいです」
面接を終えてから採用のらせが来るまで、落ち着かないが続いた。で仕事をしながら、ふと応募のことを考える。話が鳴るたびに、もしかしてとった。族には「まだ分からないから」と言っていたが、自分のでは、受かっていてほしいという気持ちがきくなっていた。
採用通が届いたは、仕事を終えて帰宅したときだった。母が封筒を持って玄関で待っていた。
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私の名がかれている。差は本航空だった。
封を切るが震えた。採用が決まったことと、指定されたに来てほしいという案内が入っていた。母は私の顔を見て、何度も「よかったね」と言った。父も聞から顔をげた。
「決まったなら、しっかりやってこい」
い言葉だったが、私はうれしかった。
事務所へくと、ほかにも女性たちが集まっていた。最終に選ばれたのはだった。募集広告にはといてあったが、会社は採用する数を増やしたらしい。齢も、それまでの仕事も違うたちが、同じ部に座っていた。
初めて顔をわせたは、みんな緊張していた。自己紹介をしても、声がさくなる。何を聞けばいいのか分からず、話が途切れることもあった。
「に乗ったこと、ありますか?」
誰かが尋ねた。
「私はないです」
そう答えると、隣のも「私も」と言った。さらに何かがを挙げる。乗ったことがあるは、ほんのわずかだった。これからで働くのに、乗ったことがない。そううと笑しくなって、みんなで笑った。
会社のから、仕事について説を受けた。お客さまを席へ案内すること。み物を配ること。内で困っているがいないか気を配ること。英語もし覚えるという。
「みなさんのに、本になる先輩はいません。
これから緒に仕事のやり方を考えていきます」
担当者はそう言った。私たちも会社のたちも、何が必なのか、まだよく分かっていなかった。でも、誰もらないからといって、始めないわけにはいかなかった。