"「子なし」と笑われた私に、姪が吹雪の夜に土下座した" 第19話
断ち切られた過
がづいたころ、警察と弁護士から最終な裁判の報告が入りました。
団蔵さんと翔子さんには、懲役の実刑判決がされました。 執猶予はつかず、はそのまま刑務所へ収監されることになったのです。
法廷で翔子さんは取り乱し、最まで「あの子たちを返して!」と叫び続けたそうですが、裁判からは親としての責任のさと、犯した罪の悪質さを厳しく指弾されたとのことでした。
義父は正式にを勘当し、族の系図からもその名を削りました。 本の財産もすべて、メイちゃんとサクラちゃんの将来の教育資として信託座に移され、あのが所しても円たりとも触れられない法な処置が完しました。
「これで、本当に終わったな」
リビングで類を確認した剛が、静かに息を吐きました。
「ええ。もう誰も、あの子たちを脅かすことはできないわ」
私たちは窓のを見つめました。 青空の、庭のさなビニールプールで、メイちゃんとサクラちゃんがしぶきをげて笑いっていました。
「お父さん、見て見て! サクラちゃんがおパシャパシャできたよ!」
メイちゃんが濡れたを振って叫びました。
「おう、すげえぞサクラ! 才だな!」
剛が縁側に駆け寄り、破顔してを振り返しました。 そこには、どこにでもある、けれど何物にも代えがたい「本物の族の景」
がありました。
の夜、凍えそうな体で助けを求めてきたあのの恐怖は、もう過のものになりつつありました。
は、まれ育つ環境を選ぶことはできません。 けれど、誰とを繋ぎ、どんなを信じてきていくかは、自分ので選び取ることができるのです。
歳の女が勇気をして踏みしたあののは、絶望の終わりであり、本当の幸せへと続く始まりのだったのだと、私たちは確信していました。