"「子なし」と笑われた私に、姪が吹雪の夜に土下座した" 第16話
温かい卓としい朝
事件から週が過ぎました。
に児童相談所の保護施設に預けられていたメイちゃんと妹のサクラちゃん(正式に決まった名でした)が、ついに私たちのマンションへやってくるが来ました。
児童相談所のからりてきたメイちゃんは、し緊張した面持ちでっていました。 私は玄関をけ、満面の笑顔で両を広げました。
「メイちゃん、サクラちゃん、おかえり!」
その瞬、メイちゃんの顔がぱあっとるくなりました。 トテトテとさな音をてて駆け寄ってくると、私の胸のにび込んできたのです。
「のぞみちゃん……!」
ぎゅっと抱きしめると、鹸のいい匂いと、あたたかな体温が胸いっぱいに広がりました。 背から剛がサクラちゃんを抱きげ、々と持ちげました。
「よーし、サクラ! 今からここがおたちのだぞ!」
サクラちゃんが「あぶー」と声をげて笑いました。 その屈託のない笑顔に、部の空気が瞬でのようにあたたかくなりました。
リビングに入ると、メイちゃんは目を丸くしました。
テーブルのには、メイちゃんの好物だと聞いていたハンバーグと、湯気をてるお噌汁、そしてとりどりの野菜サラダが並んでいました。 部の隅には、剛が作りしたさな製の学習机と、ピンクのランドセルが置かれていました。
広告
の剛が、夜なべをしてメイちゃんのために釘つつを丁寧に打って作った、世界につだけの机でした。
「これ……わたしの机……?」
メイちゃんが恐る恐る机の滑らかな肌を撫でました。
「ああ、そうだぞ。メイがここでいっぱい勉して、絵を描けるようにな」
剛が照れくさそうにを掻きました。 メイちゃんは机に頬をすり寄せ、それから満面の笑みで剛を見げました。
「ありがとう、つよしおじちゃん……ううん、お父さん!」
その言葉に、剛のきな体がビクッと震えました。 剛は慌てて顔を背け、で目を覆いましたが、その指の隙から涙がポロポロとこぼれ落ちていました。
「……おう! 任せとけ、お父さんが何でも守ってやるからな!」
泣き笑いする剛の姿を見て、メイちゃんも私も声をげて笑いました。 ダイニングテーブルをで囲み、「いただきます」とをわせる。
温かいご飯をいっぱいに頬張り、「美しい!」と笑うメイちゃんの姿を見つめながら、私はので静かに誓っていました。
この笑顔を、度と誰にも奪わせはしない。 私たちは、今から本物の族になったのだと。