"「子なし」と笑われた私に、姪が吹雪の夜に土下座した" 第12話
決別の言葉
「待ってよ! 冗談じゃないわよ!」
翔子さんがヒステリックに叫び、入りの方へ駆けそうとしました。 けれど、もうの警察官がそのにちはだかり、静に腕を制しました。
「触らないでよ! 私たちはただ、ちょっと息抜きに来ただけじゃない! あの子が勝にをたんでしょ!? あの子が悪いのよ!」
どこまでも自分の非を認めず、子どものせいにする母親。 その醜い姿を、メイちゃんはじっと見つめていました。
メイちゃんの胸のでは、ミルクをんだ赤ちゃんが静かに眠っていました。 さな肩を抱きしめるメイちゃんの顔には、もう涙はありませんでした。
「メイ! あんた、お母さんに何てことしてくれたのよ!」
翔子さんが鬼のような形相で、メイちゃんを睨みつけました。
「誰のおかげでご飯がべられてるとってんの!? くそのたちに『全部嘘でした』って言いなさい! 言うこと聞かないと、今度こそ本当にに入れてあげないからね!」
最まで、脅しと支配の言葉しかてこない母親でした。 私はメイちゃんのにち塞がろうとしました。
けれど、メイちゃんが私のの裾をそっと引っ張り、へみました。
「メイちゃん……」
メイちゃんは、しっかりと自分のでを踏みしめました。 そして、翔子さんと団蔵さんの目を、真っ直ぐに見据えたのです。
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「……お母さん」
静かな、けれど凛とした声でした。
「わたし、千円欲しかったんじゃないよ。 本当はね、お父さんとお母さんに、笑ってほしかったの」
翔子さんのが、ピタリと止まりました。
「いい子にしてたら、いつか優しくしてくれるとってた。 られないように、言われた通りに赤ちゃんのお世話もいっぱいしたよ。 でも……もう無理だよ」
メイちゃんの目から、筋の涙が静かに頬を伝いました。
「お母さんたち、っ嫌い。 もう度と、わたしと妹ちゃんにづかないで」
歳の女が、実の親へした最の審判でした。
内の誰もが息を呑み、静まり返っていました。 翔子さんはまるで縛りに遭ったように固まり、顔からサーッと血の気が引いていきました。
「こう、のぞみちゃん、つよしおじちゃん」
メイちゃんはくるりと背を向け、私のをぎゅっと握りしめました。 度も振り返ることはありませんでした。
「メイ……! 待ちなさいよ、メイ!!」
翔子さんの鳴のような叫び声が背に響きましたが、剛がきな背でそれを遮り、私たちをへと促しました。
のる夜のへた瞬、たいが頬を撫でました。 けれど、繋いだメイちゃんのは、さっきよりもずっと、あたたかくなっていました。