"「姉の足を折る」と笑った地元の顔役――7年ぶりに帰った“工場勤務”の弟を見下したが、彼の本当の勤務先を知った時にはもう遅い" 第6話
病に置かれた契約
翌朝9、森川はドライブレコーダーの映像を持って峰署へ向かった。
俺は病院に残り、由美子の被害届と診断を系列に並べた。最初の嫌がらせは26。内への鼠の投げ込み、配達のタイヤ損傷、赤い塗料、そしての破壊。相談は計4回に及ぶ。
そのすべてで、田側は警察にしか伝えていない内容を翌までにっていた。
1021分、森川から話が来た。
「映像は受け取れないと言われました。伊藤警部補が、昨の件は活全課で括して確認すると」
証拠を提しに来た被害者側の弁護士を、疑惑のある本が追い返したことになる。
「県警本部へ持っていけますか」
「すでに相談窓へ連絡しました。ただ、映像だけで組織な癒着まで証するのは難しい。の破壊事件として先に捜査させるべきだという回答です」
違ってはいない。県警も、話本で方署を犯罪組織と決めつけることはできない。
「まず田本の指示か、伊藤が報を流した直接の証拠が必です」
話を切った直、廊に革靴の音が響いた。
由美子が窓のを見て、息を止める。病院の正面に黒いワゴンが2台止まり、田蔵がりてきた。そのろに伊藤と佐佐、さらに黒いの男が3続く。
「健、護師さんを呼んで」
俺はナースステーションへ向かい、面会を断るよう頼んだ。
だが伊藤は警察帳を見せ、“昨の事件の事確認”だと説して病棟へ入ってきた。
田たちは母の病に現れた。佐佐が机へ契約と朱肉を置く。
「昨は1400万円と言いましたが、田社がさらに譲歩してくださいました。1600万円です」
由美子が首を振ると、田は子に腰をろした。
「今ここで判を押せば、1600万円は払ってやる。断るなら、次に壊れるのはだけじゃ済まねえぞ」
それは3、俺が像したこともなかった面だった。そして今、