"60日間見舞いゼロの夫、退院した妻に600万円を要求" 第18話
を彷徨う女の末
方、を叩きされた義妹の剛田真由美の転落もまた、凄惨を極めていた。
財布のに残っていたわずか数千円の銭と、につけていたコート着。
麻布のに放りされた彼女は、当初、豪遊仲だったセレブ気取りの友たちに泣きつき、居候を頼み込もうとした。
「もしもし、えりか? 私、真由美! ちょっとトラブルがあって、今泊めてくれない?」
『え……? 真由美、あなたニュース見てないの? お兄さんとお母さん、横領で逮捕されたんでしょ? うちの親、剛田物産と取引あったのよ! 形が渡りになってパニックなの! 度と連絡してこないで!』
ガチャリ。
友、、かつての取り巻きたち。
の切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもので、真由美の話にる者はもいなかった。
それどころか、剛田物産の倒産のあおりをらった取引先の関係者からは、「おの兄貴のせいでうちが潰れそうだ、を返せ!」と罵声を浴びせられる始末だった。
さらに追い打ちをかけたのが、会社の連帯保証債務だった。
達也が社就任に、妹である真由美にも署名させていた保証契約に基づき、債権回収構から数億円におよぶ求償債務の督促状が、彼女の元へ容赦なく突きつけられたのだ。
財産など何つない真由美は、自己破産を申してるしかなかった。
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につけていた級コートも、スマートフォンも、換できるものはすべて管財に差し押さえられ、元に残ったのは活保護の申請窓で配られるような、物の類だけだった。
の凍てつく夜。
が吹きすさぶ宿の雑居ビルの片隅で、真由美はい毛布にくるまり、震えていた。
かつて「汚いパジャマを洗うのは嫌」「使えない財布」と嘲笑った義姉の顔が、フラッシュバックのように脳裏をよぎる。
あの部の病で、静かに痛みに耐えていた義姉。
あのが差ししてくれていた温かな暮らしのみを、失って初めて骨の髄までいらされていた。
「お義姉さん……ごめんなさい……ごめんなさい……」
誰にも届かない懺悔を呟きながら、女はたいコンクリートの面に額を押し当て、凍える夜をで震え続けるしかなかった。