"60日間見舞いゼロの夫、退院した妻に600万円を要求" 第16話
崩壊した剛田物産の断末魔
午。
京都央区本に本社を構える、剛田物産のオフィスビル。
かつては「神堂グループの息がかかった優良堅商社」としてもてはやされていたそのフロアは、阿叫喚の獄絵図と化していた。
「社が逮捕されたって本当か!?」
「形が落ちてない! 帝都メガバンクが取引止通をしてきたぞ!」
「億円の保証が解除された!? そんな馬鹿な!!」
フロアに鳴り響く無数の話のベル。
取引先からの号、請け業者からの鳴、そしてパニックに陥った社員たちの号がび交う、メインバンクの回収部隊と裁の執官が崩れ込んできた。
オフィス内のパソコン、什器、庫に至るまで、次々に差し押さえの赤が貼り付けられていく。
「専務! どうするんですか! 今の売掛の回収も全部止められました!」
青ざめた経理部が叫ぶが、専務はを抱えてにへたり込むしかなかった。
「終わりだ……。剛田物産は、すべて美桜さんの……神堂総帥のの平のでかされていただけだったんだ……。あの馬鹿社親子が、自らその神仏を刺し殺したんだ……!」
午。
形の渡りが正式に確定し、剛田物産は創業にして、事実の倒産に追い込まれた。
負債総額は、借入と取引先への未払をわせて、億千万円。
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社である達也の背任横領が引きとなった倒産劇は、夕方のニュース番組で速報として々に報じられた。
『速報です。本午、堅貿易商社・剛田物産の代表取締役・剛田達也容疑者と、その母・数容疑者が、会社の発資千百万円を横領した疑いで、警庁捜査課に逮捕されました。同社はメインバンクからの債務保証を引き揚げられ、先ほど倒産――』
警察署の留置のたい板ので、達也はそのニュースを呆然と見げていた。
錠をされた首には、赤黒いうっ血の痕がく刻まれている。
「美桜……美桜……。俺が、悪かったんだ……」
男のから漏れるのは、もはや誰のにも届かない、無な懺悔の言葉だけだった。
自分が踏みにじった妻の正体が、文学な力を持つ帝王であったこと。
そして、その帝王の慈を自ら叩き壊した代償として、自らのが完全に終したという現実が、え切った留置のので、じわじわと彼の精神を蝕んでいった。