"朝八時までのヒーロー弁当" 第16話
しい頼み方
数、の総務担当者と管理を担当する社員がを訪れた。事に連絡した刻に来て、営業許の範囲や作業の管理方法、品の受け渡しと配送について確認した。正夫としず子は、分からない点をそので尋ねた。きな会社の類は難しい言葉がかったが、担当者はつずつ説した。確認の結果、改善したほうがよい記録のき方や、容器の管理方法も見つかった。
「今まで丈夫だったから、これからも丈夫とは限らない」。しず子は指摘された点を帳簿にき込んだ。正夫も頷き、古い作業台の配置をし変えた。浦はその様子を見て、相を調べることと相を疑うことは違うのだとじた。は必な確認を嫌がるどころか、もっと全に続けられるならりたいと言っている。それはの経験に甘えない姿勢だった。
社内の承認がりたのは、さらに週だった。浦は改めてを訪れ、朝の定期注文を提案した。「昼は社員堂を基本とします。ただ、番で始業にべると、夜勤けに軽くべたいのために、朝の弁当を会社としてお願いできないでしょうか」。しず子は夫の顔を見た。かつて自分たちがにいた案と、ほとんど同じ内容だった。
正夫はすぐに頷かなかった。
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「数はのに決める。急な増減はできるだけ相談してくれ。曜は休む。朝はまで。それでもいいか」。浦は帳にき込み、「その条件でお願いします」と答えた。正夫は続けた。「夜通しの仕事があるは、最初から会社が配してくれ。俺たちを夜に起こす提で考えないでほしい」。浦は「その通りです」と答えた。
しず子はさらに、い荷物をが運ばなくてよい方法を相談した。会社の受け取り担当者が台を使い、決まった所で引き取る。容器の返却も担当者がう。では注文数にわせて仕込み、無理のない範囲で個の客にも販売する。浦は必な費用を確認し、面にして渡すと約束した。の付きいを戻すのではなく、今のが続けられるしい付きいを始めるのだ。会社の注文にはの限も設け、超える数は事に相談することにした。代はごとに請求で精算し、個注文とは帳簿を分ける。正夫はその説を聞いて、「誰が頼んだ飯か分かるなら、作る側も違えない」と頷いた。
正式な類を受け取った夜、しず子は台所のテーブルにそれを広げた。昔の契約はで決まることもく、の担当者が変わるたびにしずつやり方が変わってきた。今回は注文締切、数量の変更、代の支払い、受け渡し刻、休業までかれている。
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正夫は細かな文字を老鏡で追い、最のページに署名した。しず子はその隣に、自分の名を丁寧にいた。
翔太は最初の朝予約表を持って勝へ来た。「です。普通が、盛りが」。しず子はを受け取り、指で数えた。「もいるの」。翔太は「夜勤けのはなめがいいって言うので、別に聞いてきます」と答えた。正夫は「量が違うなら最初から分けてけ」と言い、翔太は「はい、親父さん」と笑った。
堀もろから顔をした。「昼の弁当は、もう作らないのか」。正夫は「個で注文があれば、無理のない数だけ作る。ただ、朝が本業だ」と答えた。堀は頷いた。「それでいい。昼はに堂があるからな」。しず子はの顔を見て笑った。以なら昼の予約がなくなることはの終わりをしていた。今は、何を続け、何をやめるかを自分たちで決められる。
浦が帰り際にの話番号を帳の最初のページへき込んだことを、正夫はからった。会社の緊急連絡先には、夜に対応できる別の業者も加えられたという。正夫は「それならだ」と言った。頼られることと、頼り切られることは違う。はようやく、その境目をはっきりさせることができた。