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"朝八時までのヒーロー弁当" 第15話

確かめなかったこと

曜の朝、浦はいつもよりく社した。机のには週末の検査報告と、夜の事配に関するメモが並んでいた。予定を超える作業が発したとき、朝の配先がなくなっていたこと。休の委託業者には追加対応の取り決めがなかったこと。のに頼る能性を、自分が最初から選択肢からしていたこと。浦はその点を帳にき、総務担当者を呼んだ。

「まず、夜作業の事配を見直します」。浦が言うと、担当者は頷いた。「それから、向かいのについて提された資料を見せてください」。担当者は保管してあった封筒を持ってきた。そこには営業許証の写し、調理順の説、朝の提供を検討してほしいというのが入っていた。浦は最のを読み、しばらくから目をげなかった。

「べるに迷惑がかからない形を、緒に考えたいといます」。正夫の字はしきく、揃いだった。浦は自分がした回答の控えも確かめた。「既定方針につき変更できません」。それだけだった。浦は当、決めたことを素く実するのが仕事だと考えていた。しかし、実の速さと、相の事を確かめないことは同じではない。そう気づいたのは、分の朝飯がのに届いてからだった。

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総務担当者は、とたに取引するなら管理の確認や社内の承認が必だと説した。浦は「もちろんです。今度は順を省きません」と答えた。に負担を押しつけないため、確認項目を事にらせ、必な類は会社側で理することにした。さらに、昼を社員堂で取るよう求める案内についても見直しを指示した。利用を勧めることと、選択を狭めることを混同していたからだ。

昼休み、堀は分の代を封筒に入れ、へ届けた。翔太も緒だった。正夫はずつの額がかれたと封筒のを照した。「りない分はないか」と尋ねると、堀は「ない。自分の分は自分で払った」と答えた。正夫は帳簿に額をき込み、領収を渡した。堀はそれを見て「いつも通りだな」と笑った。

翔太はの柱に貼った話番号のメモを見つけた。「これ、まだ貼ってあるんですね」。しず子は「役にったからね」と答えた。「でも、夜に毎回話するつもりはないよ。あのだけだよ」。翔太は真剣な顔で頷いた。「分かってます。今度から会社が朝の分まで考えてくれるように、堀さんと話してます」。正夫は「おたちは仕事をしろ」と言いながら、しだけ元を緩めた。

午、浦は社内の管理部へ報告をした。堂の利用者数だけを成果とするのではなく、勤務の異なる社員に事を確保できているかを確認する必がある。

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休の作業には朝の配を含め、社員の希望に応じて複数の選択肢を持つ。報告には週末の対応で助けられた事実も記したが、老夫婦の無償の善として扱わないよう、分の代が支払われたことを記した。

夕方、浦はの勝を訪ねた。しず子が戸をけると、帳を持った浦がっていた。「先はありがとうございました。改めておの仕事を拝見させていただけませんか」。正夫は奥からてきて、し考えた。「昼の仕込みが終わったところだ。見るなら今だな」。浦は靴を履き替え、を洗って台所へ入った。

正夫は炊飯器、作業台、却用の容器、洗浄の順を順に見せた。しず子は毎の記録帳をし、仕入れと廃棄の数を説した。浦はつずつ質問し、必な点は専の担当者に確認してもらうと伝えた。正夫は「分からんことは聞いてくれ。直すところがあるなら直す」と答えた。浦は、その言葉を聞いてようやく、自分が最初にここへ来たとき何をすべきだったか分かった。

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