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"「祖母が危篤」と10万円を求めた夫の大嘘" 第9話

病に来なかった理由

産ののことを詳しく聞いたのは、私がし眠れるようになってからだった。まれたばかりのを抱え、夜に何度も起きる活ので、過のりをく考える余裕はなかった。それでも病院で夫を待っていただけは、に刺さったままだった。私は幸へ、あののを刻順にいてほしいと頼んだ。

夫が持ってきたには、午に会社を退し、過ぎに馬券売へき、分に万円を引きしたとあった。私からの着信は、ので度、ので度見ていたという。「産の連絡だと分かってた?」と聞くと、夫はうなずいた。「じゃあ、どうして来なかったの」。その質問には、すぐ答えられなかった。

「負けた分を取り戻してからこうとった」。夫はしばらくして、そう言った。私はに持っていたを机に置いた。夫はさらに賭けを増やし、結局ほとんど失った。そのあと『もも』という員がいるへき、原田を紹介してもらった。を借りる話にになっているに、私からの連絡を何度も無したのだ。

夫がいた刻表には、私が送ったメッセージを読んだ刻まで記されていた。『病院へ来られる?』『術になるかもしれない』『とも無事にまれたよ』。通とも既読になっていなかったが、通の内容は画面に表示されていたという。

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私はその説を聞いて、らなかったのではなく、っていて選ばれなかったのだと理解した。その違いは、像以にかった。

「あなたが競馬をしているに、私は術の説を聞いていたんだよ」。私が言うと、夫は「ごめん」と答えた。私はその言葉がりないとったが、謝罪を何度も言わせても過は変わらない。「私が病院で怖かったのは、子どもたちに何かあるかもしれないことだけじゃない。何度話しても、あなたが来ないことだった」。

夫は、ももという女性に頻繁に会いにっていたことも認めた。ので事をしたことがあり、プレゼントも渡したという。ただ、交際していたかどうかを尋ねると「そんなつもりじゃなかった」と曖昧にした。私はそれ以そので追及せず、費の細を見せるよう求めた。信頼が壊れた理由は、女性のだけではなかった。

財布のには、価な計の購入細もあった。私はその計を、義父の遺品だと説されていた。夫は「言えばるとった」と言った。私は苦笑いさえできなかった。彼はいつも、られたくないという理由で嘘をつき、嘘が見すると、る私のほうを問題にしていた。

「今、私があなたを信じられないのは、何かつの嘘のせいじゃない」。私は夫にそう伝えた。「産の、祖母の入院、貯、借。

どれも私が確かめなければ、あなたは話さなかった」。幸は黙って聞いていた。私は類を封筒に戻し、「子どもたちの父親であることと、私があなたと暮らすかどうかは別に考える」と告げた。

その夜、母が帰るに「もうでしなくていいんだよ」と言った。私はの寝顔を見ながら、「していたつもりもなかった」と答えた。夫の介護代をっているから、きっとまた戻るとっていた。けれど信じることと、見ないふりをすることは違う。私はようやく、そのつを区別できるようになっていた。

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