"「祖母が危篤」と10万円を求めた夫の大嘘" 第6話
署名した覚えはない
翌朝、私は勤務先の護部へ話した。育児休業に私な銭トラブルで連絡が入るかもしれないこと、私は借も保証も認めていないことを簡潔に伝えた。事を聞いた護師は「病棟では対応しないからして。必なら総務へ回す」と答えた。産から世話になっているにこんな話をするのはつらかったが、黙っているほうが怖かった。
母が双子を見てくれるに、私はの無料法律相談へ話し、空いていた午の枠を予約した。松さんは幸を連れて来たが、相談に入ったのは私だった。弁護士は借用の写真とメッセージを確認し、「署名をしていないなら、ただちに保証債務を認める必はありません」と説した。ただし相が争えば証拠の確認が必になるため、原本の保全を求めることになった。
「警察へ相談することも考えられます。まずは系列と、本が署名したと認めた発言を理しましょう」。私は夜に作ったメモを渡した。夫は私の名をいたと認めていたが、録音はしていない。それでも松さんと母が同席していた帯を記し、借用の写真と連絡履歴を保した。弁護士は、職への連絡を控えるよう原田へ面で通する方法も教えてくれた。
相談、私は原田へ弁護士に相談したことを伝え、勤務先へ連絡しないよう改めて求めた。
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原田は最初「こっちも被害者だ」と返してきた。私はその言葉を否定しなかった。彼が幸の説を信じて貸したのなら、る相は私ではないはずだった。「私も夫に無断で名を使われました。返済の話は借りた本としてください」と送った。
午、病院からの着信はなかった。代わりに原田から『本と話します。借用の原本は保管します』と届いた。完全に解決したわけではないが、なくとも私が無断で保証にされた事実は記録に残せた。私は画面を閉じ、双子のミルクを用した。が泣き始めると陸もつられて泣き、現実の活は何事もなかったように続いていた。
私は連絡履歴を消さないよう、別の所にも保した。夫が何を言ったか、私がいつ否認したか、原田がどう返事をしたか。刻の並んだ画面を見ていると、最初の恐怖がしだけ理されていった。子どもたちがきくなったとき、こんな記録を見せるが来ないことを願った。それでも今は、私自を守るために必だった。
その夕方、幸は松さんに付き添われてへ来た。「原田には俺が返すって言った」と報告したが、私はそれだけでは済ませなかった。いつ、どこで、誰から、いくら借りたかを覧にし、契約や利用細を持ってくるよう求めた。夫は「そこまでしなくても」
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と言った。私は「私の名を使った以、そこまでしなければいけない」と返した。
松さんは夫のに、古い学ノートを置いた。幸が学の頃、休みの宿題に使っていたものだという。「あんたは昔、分からない問題をばして、答えだけ写していたね。今回はばせないよ」。夫は苦笑いしようとして、私の顔を見てやめた。松さんはノートをき、「借はつ残らずきなさい」と言った。
きされた数字には、私のらないものがまだあった。消費者融の返済遅延に伴う利息、から借りた現、親戚への約束。私は計をすぐにさず、類で確認できた額に印をつけた。夫がいた数字だけを信じて、また計画をてるわけにはいかなかった。最に松さんが、ノートの余へきくいた。「乃ちゃんの活費には、度とをつけない」。