"50人ドタキャンで廃業寸前、そこへ現れた意外な客" 第11話
因果応報のゴング
懲戒解雇の通達からわずか、真治のは文字通り音をてて崩壊していった。
イベント企画会社の若エース、収百万円、将来の幹部候補——かつて自らを飾りてていた華やかな肩きは、すべて燼に帰した。
「おい、真治! 貴様、何てことをしてくれたんだ!」
自宅のタワーマンションに鳴り込んできたのは、妻の両親だった。商社の役である義父は、娘を連れ戻すために引越し業者を引き連れてやってきていた。
「ネットにあんな醜態を晒されて、うちの親族にまで恥をかかせおって! 娘との婚姻関係は即刻解消してもらう! 慰謝料と養育費の請求は追って弁護士から送るからそのつもりでいろ!」
「ま、待ってくださいお義父さん! サキ、頼むから話を——」
「触らないで!」
妻のサキは、結婚指輪をしてフローリングのに投げつけた。
「あなたが会社を辞めたテツさんのことを、裏でずっと『あいつは負け犬だ』『いつか見してやる』って嘲笑っていたの、ってたわよ。でも、まさかこんな湿な犯罪まがいの嫌がらせをするなんて……として軽蔑するわ。度と子供のに現れないで」
ドアがバタンと閉まり、鍵が内側からけられることは度となかった。
残されたのは、購入したばかりのタワーマンションの残債千万円の宅ローンと、会社から請求された億千万円の損害賠償訴訟の訴状だけだった。
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真治はを抱え、暗いリビングの隅で震えていた。
スマートフォンをいても、登録されていた同僚や部の連絡先はすべてブロックされ、発信音すら鳴らない。かつてバーベキューで真治に媚びへつらい、テツのをドタキャンした際に「さすが係、最っす!」と囃してていた部たちも、社内のコンプライアンス調査に対して「すべて真治係の単独犯であり、私たちは脅迫されて従っただけです」と斉に裏切りの証言を提していた。
自分を慕ってくれているとっていたは、誰として残っていなかった。
「……なんでだ……なんで俺がこんな目に……」
真治のの奥に、あの、テツのの話で自分が放った軽な笑い声が、呪いのように霊した。
『記載漏れはおのミスだろ。払うわけねえじゃん』
『おのが来まで続いてたらさ、また埋めわせしてやるよ!』
守るべき相を侮り、誠実さのに胡座をかいた男が支払うべき代償は、あまりにもく、逃れようのない現実となってその双肩にのしかかっていた。
翌、真治は自己破産を申してた。タワーマンションは競売にかけられ、級もブランド品の計もすべて差し押さえられた。
代半ばにして、職を失い、族を失い、財産を失い、業界内での再就職のも完全に閉ざされた男は、賃万円の湿った造アパートの片隅で、え切ったカップ麺をすするだけの々へと転落していった。