みかん小説
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"一年後の請求書" 第17話

父親からの

の気配が漂い始めたの初旬。 現での激務を終え、だらけの靴を脱いでプレハブに戻ったの元に、通のが届いていた。 差は、父親の向昭雄。

ボロボロになったの封を、かじかむ指先でける。 には、便箋枚にわたる、父の几帳面な跡が並んでいた。

『へ。 現に入ってヶが経ったが、体は壊していないか。現の親方からは、最初のうちは泣き言ばかりだったが、最はようやく逃げさずに真面目に具を運ぶようになったと聞いている。

おがカフェでやらかした事件から、私も々なことを考えた。 私は仕事にかまけ、おにを渡すことだけで父親の責任を果たした気になっていた。おがどんな関係を築き、どんな価値観を持ってきているのか、真剣に向きってこなかった。おをあそこまで傲で勝なに育ててしまった責任の半分は、私にある。

だが、。 汗を流してを稼ぐことの厳しさを、今のおならしは理解できているはずだ。 が作った居所をタダ同然で奪い、権利ばかりを主張するを、社会は決して仲とは認めない。 自分のでち、に敬を払い、自分の責任を自分で背負えるようになって初めて、は本当の自由をに入れることができるのだ。

百万円の返済は、まだ始まったばかりだ。 あとはかかるだろう。 だが、もしおが逃げさずに最の円まで返し終えたなら、そのこそ、もう度おと酒を酌み交わしたいとっている。 体に気をつけて、もを運べ。 父より』

を読み終えたは、便箋を胸に抱きしめ、声を押し殺して号泣した。 鳴り散らされ、勘当されたとっていた父が、自分を見捨てていなかったこと。 そして、自分がどれほど温かいものを蹴にしてきてきたのかという痛切な自覚。

「親父……ごめん……本当に、ごめんなさい……」 その夜、は初めて、スマートフォンのゲームのことではなく、運ぶべき砂の量と、自分の犯した罪のさだけを考えながら、のようにい眠りについたのだった。

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