"一年後の請求書" 第12話
昭の鳴と
午過ぎ。 のドアベルが激しく鳴り響き、肩で息をしながらの初老の男性がび込んできた。 仕ての良いスーツを着ているが、ネクタイは曲がり、額には粒の汗が滲んでいる。向昭雄だった。
「ッ!!」 内に轟く声。 にうずくまっていたは、弾かれたように顔をげ、さく鳴をげた。 「お、親父……!」
昭雄は股でカウンターへ歩み寄ると、ちがろうとしたの胸ぐらを掴み、そのまま勢いよく平打ちを見おうとした――だが、寸で拳を握りしめ、ギリギリと奥歯を噛み締めて踏みとどまった。 「……様のおで暴れるわけにはいかん。だがお、何というザマだ!」
昭雄は息をえ、カウンターの俺、そして同席していた弁護士と神崎弁護士に向かって、々とをげた。 腰が度に折れ、額がカウンターの板につきそうなほどのい礼だった。 「主様、ならびに弁護士の先方。この度は、うちの愚息がとんでもないご迷惑をおかけし、誠に……誠に申し訳ございませんでした!!」
「お父様、お顔をおげください」 俺が声をかけると、昭雄は顔をげた。その目には、りと同に、けなさと悔の涙がっていた。 「契約の控えと、の力消費ログ、ならびに座席占記録を拝見できますでしょうか」
神崎弁護士が、テーブルのに分いファイルを差しした。
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昭雄は震えるでページをめくった。 秒単位で記録されたハイスペックPCの消費力グラフ。 防犯カメラのタイムスタンプとともに記録された、の入退記録――毎朝から夜まで、びっしりと並ぶの滞履歴。 そして、が誇らしげに署名し、拇印を押した契約原本。
通りの資料を確認し終えた昭雄は、く、いため息を吐きした。 「……ぐうの音もません。すべて、な証拠に基づいた正当なご請求です。息子の言い分のような、詐欺や脅迫の素は微もございません」
「親父! 何言ってんだよ!」 がろから喚きてた。 「こんなの暴利為だろ! たかがカフェの席代に百万なんて、裁判で争えば減額されるに決まってるじゃん! なんで側の方配慮してんだよ!」
バチンッ!!
乾いた破裂音が内に響き渡った。 今度こそ、昭雄の平打ちがの頬に炸裂したのだ。 はに倒れ込み、腫れがった頬を押さえて目を黒させた。
「黙れ、この恥らずが!!」 昭雄の咆哮が、井を震わせた。 「おが毎ゲーム昧で怠惰を貪っている、主様がどれほどのいでを守ってこられたか、貴様には像もつかんのか! 法律を学ぶだと!? 屁理屈でを踏み躙るようなに、法を語る資格などあるものか!!」