みかん小説
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"一年後の請求書" 第11話

話越しの号と父親の急

呼びし音が途切れ、スピーカーから々しい男の声が響いた。 『……もしもし、か。講義じゃないのか? 仕送りなら今分はすでに振り込んだはずだが』 声の主は、の父親――方で堅の建材会社を堅実に経営している、向昭雄(ひゅうが・あきお・歳)だった。 その厳格な声音を聞いた瞬、は喉を詰まらせ、子供のようにしゃくりげた。

「お、親父……! 助けてくれよ! 俺、騙されたんだ! カフェのと悪徳弁護士に嵌められて、百万ものを請求されて……今すぐここに来てくれないと、警察に逮捕されちゃうんだよぉ!」 取り乱して喚き散らす息子の言葉に、受話器の向こうの昭雄は瞬絶句した。 『……何だと? 百万? お、体何をしでかしたんだ!』

「先、代わっていただけますか」 俺が図を送ると、弁護士がスッとのからスマートフォンを引き取った。 「突然のお話にて失礼いたします。当の顧問弁護士を務めております、と申します。……向様のお父様でいらっしゃいますね」 『は、はい……弁護士の先ですか? 息子が体どういうことでしょうか……!』

弁護士は、を切交えない極めて理な調で、事の全貌を約して伝えた。 が過にわたり、朝から晩まで舗の角を法占拠し、量の力を浪費してオンラインゲームに興じていたこと。

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事に自署捺印した契約と特約条項に基づき、適正に算された超過利用料が百万円に達していること。 そして、自が「騙された」と虚偽の主張を繰り返し、支払いを拒絶していること。

『そ……そんな馬鹿な……』 話から、昭雄の激しい息遣いが聞こえてきた。 『あいつは……毎学へ通って、司法試験の勉をしていると……仕送りのほかに、参考代やゼミの費用だと毎何万円も無してきていたのに……!』

「お父様、当といたしましては、成であるさんご本に全額の履を求める権利がございます。しかし、ご本の資力が皆無であるため、連帯保証契約を締結するか、さもなければ本付で管轄裁判所へ提訴し、債権回収の続きへ移せざるを得ません」 『待ってください! 今すぐ伺います! 幹線に乗れば半で着きますから、どうか……どうか警察汰だけは待ってください!』

通話が切れた、内には再び静寂が戻った。 はに体育座りをし、ガタガタと震えながら爪を噛んでいた。 「親父が来たら……俺、殺される……」 そんな息子のけない呟きに、俺は杯のブラックコーヒーを淹れ直しながら、ややかに告げた。 「自分で蒔いた種ですよ、向さん。しっかり刈り取ってください」

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