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"葬儀3日後、姑に追放された私に亡き夫からの連絡" 第14話

引きしの奥の黒い帳

「俺のために、美と咲をのに追いしたのか?」 直の声は、震えていた。りではない。自らの血筋に対する、底れぬ嫌悪と恥辱の震えだった。

「母さんが守りたかったのは俺じゃない。世体と、だけだ。……俺は今まで、母さんの寂しさに付け込まれて、番切な族を犠牲にしてきた。でも、もうおしまいだ。度と母さんの顔は見たくない」

「直……! 親に向かってそんなを……! 誰があんたをここまで育てたとって――」 「佐藤数枝さん、署までご同願います」 警察官が数枝の両脇を抱え、無を言わさずちがらせた。 数枝は乱れた髪を振り乱し、「しなさいよ! 私は被害者よ! 直! 直ぉぉ!」と喚き散らしながら、玄関へと引きずられていった。 パトカーのドアが閉まる鈍い音が響き、サイレンの音がざかっていく。

嵐がったのには、耐え難いほどの虚脱が漂っていた。 直は松葉杖をついたまま畳のに座り込み、両で顔を覆って肩を震わせた。 「美……すまなかった……。本当に、俺が全部悪かった……」

「謝るのはにして」 私はを交えずに告げた。 「咲の制と教科、私の仕事具をまとめなきゃいけないの。あの子、着の着のままで恵子のにいるんだから」

私は茶のの奥、数枝がいつも通帳や現を隠していた仏壇脇の引きしへと向かった。

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引きしをけると、奥底から、の呂敷に包まれたあの典袋の束と、分い典帳がてきた。 「あった……」 典帳をに取り、を確認しようとページをめくっただった。 背表の隙に、何枚もの類の束と、見慣れない学ノートが挟み込まれているのが目に入った。

「これ……何かしら?」 ノートをいた瞬、私の指先が凍りついた。 そこには、几帳面な義母の跡で、事故当の系列と、数々のメモがりきされていた。

『 午半。物流センターより事故の第報』 『夜。現の請け会社・という男より連絡あり。直の作業着を着ていた男が即、直本は識で別病院へ搬送された能性がいと告げられる』 『 午。直のを確認しようとすれば、請けの過失致案件となり、会社からの補償支払いが期化する恐れあり。したことにして続きを急ぐべし』

「……な……」 私のから、乾いた鳴が漏れた。 「直さん……これを見て……!」

直がうようにしてづき、そのノートを奪い取った。 ページをめくる直の瞳が、信じられないものを見るように見かれていく。

「母さんは……母さんは事故の翌朝の点で、俺がきていて、んだのが別だとっていた……!?」

の空気が、再び戦慄のに染まりがった。

数枝の犯した罪は、単なる「勘違い」や「き違い」による密葬ではなかった。 息子のをりながら、をに入れるために、きた息子を社会に抹殺しようとした――完全なる、計画な悪だったのだ。

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