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"母の初盆を禁じた義父が、土地の名義を知った日" 第12話

最の引っ越し

初め。

義父母たちは、ついにあのをることになった。

最終には双方の代理を通じて条件がまとまり、義父側は利用を終させ、建物も処理したでを返すことにした。

私は退確認のため、瀬先と現へ向かった。

暮らした。

のにはさなレンタルトラックがまっていた。

引っ越し業者を頼む余裕がないのか、浩司と義父が自分たちで段ボールを運んでいる。

義父の背は丸くなっていた。

以なら所へるだけでも装を気にし、もより良いものを選びたがっただった。

そのは古い作業着を着て、何度も腰をさすっていた。

義母は段ボール箱を抱えて玄関からてきた。

私を見つけると、瞬を止めた。

「由美さん……」

久しぶりに名へ「さん」が付いた。

「確認に来ました」

私が答えると、義母は目を伏せた。

「私たち、本当にここをるのね」

「はい」

「あなた、しも寂しくないの?」

私はを見た。

結婚してから暮らした建物。

台所。

居。

階の寝。

織の子供部。

いがないわけではない。

織が初めて歩いた。

学へ入学した朝。

で笑ったことも確かにあった。

けれど、いいいがあるからといって、苦しみ続けなければならない理由にはならない。

「寂しいところもあります」

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私は答えた。

義母がし顔をげる。

「でも戻りたいとはいません」

義母は何も言わなかった。

浩司が奥から段ボールを持っててきた。

私に気づくと、そので止まった。

「由美」

「こんにちは」

のような挨拶になった。

浩司は何か言いたそうだったが、結局言葉にできなかった。

そのろから義父がてきた。

以のような威圧はなかった。

私と目をわせない。

ただトラックへ荷物を積みながら、さく言った。

「……世話になっただな」

私は答えなかった。

義父が続けた。

「おのお母さんには……悪いことをした」

それが本なのか、状況に追い詰められたからた言葉なのか、私には分からない。

けれど確かめる必もなかった。

母はもういない。

義父の謝罪を待ってもいない。

私は母の代わりに許すことも、責めることもできない。

「母に言ってください」

そう答えると、義父は黙った。

最の荷物が運びされた。

義母が玄関をる、にしていた段ボールから古い湯呑みが落ちた。

アスファルトに当たり、つに割れた。

義母はしばらくそれを見ていた。

以なら、「こんな物」と私に片付けさせただろう。

そのは自分でしゃがみ込み、破片を拾った。

誰も伝わなかった。

トラックがりる。

所のが巻きに見ていた。

私は最までを振らなかった。

瀬先が横で言った。

「終わりましたね」

「まだの処理があります」

「そうですね」

私はし笑った。

「でも、私のでは終わった気がします」

空になったへ入る。

具がなくなった居は、驚くほど広かった。

、私はこのに押し込められているようにじていた。

けれどがいなくなると、ただの建物だった。

恐ろしい所でも、絶対な所でもない。

私は最に台所を見た。

毎朝ち続けた所。

「さようなら」

誰に言うでもなく呟いた。

それから度も振り返らず、玄関をた。

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