"離婚1時間でカード5枚停止、義母の豪邸宴会が一変" 第3話
持ち主の名
保証会社の担当者は、最初は話での説を渋った。私の名が記載された類について本確認を求めると、川が弁護士として必な照会をい、ようやく概を聞きせた。提されていたのは、邸宅の売却に向けた「所者同」の写しだった。署名欄には、見慣れた私の名が流れるような字でかれていたという。
「原本を見ないうちに偽造と決めつけるのは危険です。ただ、会社名義の産なのに個の同をしている点で、続きとしてはおかしい」と川は説した。私はうなずいた。達也が私を騙そうとしたこと以に、そんな粗い類で億円の物件をかせると考えたことが議だった。
邸宅を建てたのは結婚目だった。達也は当、転勤が続くさな設備会社に勤め、帰宅するたびに「自分のが欲しい」と言っていた。私は本当の資産規模を伏せたまま、勤務先の福利宅として借りられる物件だと説し、神堂アセットから居を提供した。嘘をねたことは、今でも私の判断の誤りだったとう。
の所者について、達也には契約を渡していた。彼は最初のページだけ見て「難しいことは任せる」と言い、引きしにしまった。私は夫婦なら信じえるとい、それ以確かめなかった。
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彼がに「自分が稼いで買った」と親戚に話すようになっても、面子を潰したくないという気持ちから訂正できなかった。
そので、私にも好きだったはある。曜の朝、庭のさな畑でトマトを育て、達也が器用なつきで支柱をててくれたことがあった。が初めて泊まりに来た夜には、で鍋を囲み、くだらないテレビ番組を見て笑った。だから私は、の名義をらかにすることと、そこで過ごした々を全部否定することを同じにはしたくなかった。
午過ぎ、宮崎から連絡が入った。がホテルに正式な張宴会を申し込んだという。名分の料理だけでなく、代物のワインや専スタッフを求め、見積もりを聞いても「息子のカードで払うから問題ない」と言い張った。ホテル側は支払い方法とキャンセル規定を説し、最終に達也本を契約者として確認することになった。
「美緒様、追加カードはすでに止されています。契約をお断りすることもできますが」
「お客様が適切な支払い方法を示せないなら、断ってください。私のためにホテルを危険にさらさないで。ただ、正規の払い審査に通るなら、通常の客として扱ってください」
宮崎は「承しました」と答えた。私は自分のりが、従業員の判断を歪めることだけは避けたかった。
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婚した相に恥をかかせるため、何の罪もない料理や仕に無理をさせるのは違う。だからこそ、何を注文し、誰が承認し、いくら支払う約束をしたかを、すべて確にしてもらうことにした。
その頃、川が保証会社から正式な回答を受け取った。提者は達也本で、売却予定額は億千万円。買主の候補まで記載されているという。所者の同が確認できないため続きは保留されていたが、添付類には私の分証のコピーまであった。
「美緒さん、分証はいつ、どこで保管していましたか」
「寝の鍵付きの引きしです。鍵を持っていたのは私だけ……いえ、先、さんに預けたことがありました」
先、私はで寝込んだ。が「病院の続きに必だから」と保険証と分証を取りに来て、引きしの鍵を受け取った。あのは、しでも私を気遣ってくれたのだと嬉しかった。今になって、その記憶が違う形を帯び始めた。
私はホテルの窓から、いが流れる空を見げた。を奪われそうになったことより、義母の親切を疑わなければならないことが痛かった。そして川は、さらにつの事実を告げた。提類の作成には、私が入院していた付が記されていた。