"親族会議で追放された妻――翌朝、七枚のカードが全停止" 第8話
婚約者
翔平が婚を急いだ理由は、すぐに分かった。
相は条玲奈。
歳。
方で産会社を経営する族の娘だった。
翔平は親族会議ので、彼女を「柄のいい令嬢」と表現していた。
ただ、私が調べさせるまでもなく、の関係にはある特徴があった。
玲奈が翔平と付きい始めたのは、彼が業界誌に載り、世田のや軽井沢の別荘をSNSで見せるようになってからだった。
翔平が級で迎えにく。
晩で百万円単位の事や買い物をする。
旅へ連れてく。
その費用の相当部分が、例の法カードからていた。
つまり玲奈が見ていた「翔平」という男も、私が作った台のにいた。
カード止から目。
翔平は玲奈へ会いにった。
所は都内のホテルラウンジだったという。
私はの会話などる必もなかった。
ところが、そのの夜に翔平から来た留守番話で、おおよそのことは分かった。
『玲奈まで変なことを言い始めた』
声がひどく疲れていた。
『おが何か吹き込んだんだろ』
私は苦笑した。
私は玲奈と度も話したことがない。
だが、った話によれば、玲奈はすでに翔平の会社の危をっていた。
「本当に会社、丈夫なの?」
玲奈が尋ねると、翔平は答えた。
「なトラブルだ。俺が本気をせば何とでもなる」
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「もあなたのものじゃないって聞いたけど」
「形式、法名義になってるだけだ」
「ブラックカードも?」
「それも違いだ」
玲奈はしばらく黙った。
そして、結婚の話を延期したいと言った。
翔平はった。
「がないと分かった途端、それか」
玲奈も黙ってはいなかった。
「あなたこそ、最初からおとと会社を見せつけてきたじゃない」
「俺自を見てなかったのか」
「あなた、自分だって元奥さんを柄で捨てたんでしょう?」
その言で翔平は何も言えなくなったという。
皮肉だった。
彼が私へしたことが、そのまま自分へ返ってきただけだ。
玲奈は婚約をに戻した。
もちろん婚姻届もしていない。
正式な結納を済ませたわけでもない。
彼女はただ、これ以関係を続けないと告げただけだった。
翔平はそのの夜から、私へさらに頻繁に話をかけるようになった。
件。
件。
件。
留守番話の内容も変わっていく。
最初は命令だった。
次に質問。
その次は非難。
そして、しずつ懇願が混ざり始めた。
『紗良。度でいいから話してくれ』
私は聞いても、返事をしなかった。
方、世田のでは義父母が別の問題に直面していた。
今まで当たりだった活費がりない。
法カードは使えない。
翔平からの仕送りも止まり始めた。
義母は自分名義の預を確認し、像以にない残に青ざめたらしい。
、彼女は「宮田は資産だから」と言い続けていた。
だが、その資産という言葉のを度も確認していなかった。
「翔平が全部持っている」
それだけを信じていた。
そして翔平自も、
「俺には何でもある」
とっていた。
実際には、それぞれが同じに寄りかかっていただけだった。
週。
玲奈から翔平へ、最のメッセージが届いた。
《もう連絡しないでください》
その夜。
着信は件を超えた。