"親族会議で追放された妻――翌朝、七枚のカードが全停止" 第6話
「お、何者なんだ」
件目の話で、私は初めて翔平の留守番話を再した。
『紗良。話にろ』
声が変わっていた。
ってはいる。
だが、その底にらかな揺が混じっていた。
『SARAホールディングスって会社……おと何の関係がある』
私は途で再を止めた。
やっとそこまで来たのかとった。
そのの夕方、世田の敷では族会議がかれていたらしい。
数、私を吊しげるためにかれた親族会議とは違う。
今度は彼ら自が追い詰められて集まった会議だ。
産管理会社から正式通が来た。
現の無償使用契約は終。
契約継続を希望するは条件を協議。
本邸の定賃料は百万円。
軽井沢の別荘についても別途契約が必。
義母が最初に叫んだという。
「そんなお、払えるわけないじゃない!」
義父は管理会社へ話し、
「このにはもんでいる。実質にうちの財産だ」
と主張した。
だが所権はんだ数では変わらない。
担当者はただ、
「面をご確認ください」
と繰り返した。
翔平はさらに混乱していた。
「俺が建てただ」
彼はそう信じていた。
正確には、を建てる計画を話したのは翔平だった。
探しをしたのも緒だった。
ただし購入資をしたのは私の会社だ。
建築契約の発注者も、所者も法。
翔平は当、
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「税の関係で法名義にするんだろ」
程度にしか考えなかった。
契約をほとんど読まずに印鑑を押したのだ。
のい込みが、今になってつずつ崩れていく。
夜。
着信が件になった。
今度の留守番話では、ついに言葉が変わった。
『お、何者なんだ』
私はい、その言葉を聞きたかったのかもしれない。
けれど実際に聞いても、何もじなかった。
私は妻だった。
名もあった。
仕事もあった。
過もあった。
なのに彼は、度も私をろうとしなかった。
結婚してすぐの頃、私は自分の仕事について話そうとしたことがある。
「私、昔からいくつか会社に関わっていてね」
そう切りした。
翔平はテレビを見ながら答えた。
「難しい話はいいよ。どうせ投資か何かだろ」
義母からも同じようなことを言われた。
「女の仕事なんて、結婚したらほどほどでいいのよ」
だから私は話すのをやめた。
それでも支援だけは続けた。
族だから。
夫だから。
私はいつか、「ありがとう」と言われるが来るとっていた。
愚かだったのは、たぶん私も同じだった。
翌朝。
翔平の会社では臨役員会がかれた。
の追加融資が止まり、主案件が見直されれば、かも持たない。
役員たちは翔平に説を求めた。
「SARAグループとの関係を戻せないんですか」
翔平は答えた。
「俺が話をつける」
「どなたと?」
その質問に、彼は黙った。
私が誰なのか分かり始めたのに、まだ認められない。
私はその理が分かった。
もし認めれば、の自分の成功が全部違って見えてしまうからだ。
自分が才経営者だったのではなく、妻が用した全な所でっていただけだったと気づいてしまう。
だから彼は、現実を認めないまま私へ話し続けた。
件。
件。
件。
そして件目の、メッセージが届いた。
《度だけ会え。説しろ》
私はく返信した。
で初めて、私から彼へ送る文章だった。
《説する義務はありません。婚にあなた自が、互いの資産へ関与しないと確認しました》
既読になった。
分。
話が鳴った。
私はなかった。