"親族会議で追放された妻――翌朝、七枚のカードが全停止" 第4話
軒の豪邸
翌の朝、翔平からの着信は件に増えていた。
私はまだ度もていない。
代わりに、法務部と経理部、産管理部から届く報告にはつずつ目を通した。
翔平の会社がへ提していた資料のには、世田の本邸を「代表者族保産」と記載したものが複数あった。
軽井沢の別荘についても同様だった。
ただし登記簿を確認すれば、所者が彼ではないことは誰にでも分かる。
つまり彼は、本当に所権を理解していなかったのか。
あるいは、分かっていて自分の信用をきく見せるために利用したのか。
どちらにせよ、私が何も彼を守り続けた結果だった。
「管理会社から返答がありました」
黒田が言った。
「昨夜、宮田から話があり、『賃など聞いたことがない』『このは翔平が建てた』と主張しているそうです」
「契約は?」
「結婚に翔平氏本が署名しております」
私はわず目を閉じた。
署名までしていた。
それなのに覚えていない。
あるいは、自分に都よく記憶をき換えたのだ。
昼過ぎ、ついに翔平から留守番話が入った。
『紗良、これを聞いたらすぐ話しろ。カード会社もも変なことを言ってる。にまでな通が来た。お、何かやっただろ』
昨までの余裕は消えていた。
ただ、謝罪はなかった。
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まだ私が自分の支配にいるとっているのだ。
続けて件目。
『婚したからって嫌がらせするのはやめろ。俺は忙しいんだ。全部元に戻せ』
私は笑わなかった。
りもしなかった。
ただ、これが私が見ないふりをしてきたなのだとった。
午、産管理会社から本邸の様子について報告があった。
義母は担当者へ話し、
「私はこのの母親なのよ」
と言ったらしい。
担当者が、
「所者との関係について伺っております」
と答えると、
「所者は息子です」
と断言した。
そこで登記報を説され、初めて黙ったという。
夜になると、義父からも私へ話が来た。
《紗良さん。し話しおう》
親族会議では「平民の血」などと言っていたが、で「紗良さん」に戻った。
私はそれにもなかった。
代わりに、の契約をいた。
所者。
SARAアセットマネジメント株式会社。
代表取締役。
神崎紗良。
翔平は、契約締結に私の氏名まで目にしている。
ただし、当の私は結婚も部の法では旧姓を使い続けていた。
そして彼は、私がその会社の「ただの担当者」だとい込んでいた。
「会」
野が声をかけた。
「宮田氏が管理会社に、所会社の代表者との面談を求しています」
私は顔をげた。
「理由は?」
「『俺が直接話せば誤解は解ける』と」
私はしだけ考えた。
まだい。
彼はまだ、自分が失ったものの正体を理解していない。
カードが止まった。
の使用契約が終わる。
の保証が揺らぎ始めた。
それでも彼は全部を「紗良の嫌がらせ」だとっている。
本当の問題は、自分の会社が私の支えなしで週持つのかどうかだ。
「会わなくていいわ」
私は言った。
「まず、数字を見てもらいましょう」
翌朝。
宮田商事の経理部で、最初の支払いエラーがた。
そしてその数。
翔平は、自分が「俺の才能でに入れた」と信じていた軒の豪邸について、正式な所者を初めて調べ始めることになる。