みかん小説
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"愛人が妊娠、離婚を迫る夫が私の退職に大慌て" 第7話

テーブルに散らばる写真と、凍りついた

「そう。実の借返済のために、やむを得ず横領したのね」 私は静かに頷き、バッグから茶封筒を取りした。

「じゃあ、美咲さん。あなたが本や伎町の級キャバクラで『美姫(みき)』という源氏名で週アルバイトをしていたのも、ご実のためだったのかしら?」

「え……?」 美咲の泣き声が、ピタリと止まった。

徹も瞬ギョッとした表を浮かべたが、すぐに美咲を庇うように胸を張った。 「う、うちの会社は副業禁止の就業規則はないからな! 親の治療費のために夜も働いてたんだろ! 健気じゃないか!」

「ええ、健気よね。……でもね、徹。キャバクラの『アフター』で、こういう所にくのも、お仕事の環かしら?」

バサリ。 私は茶封筒から引きした数枚のカラー写真を、リビングのガラステーブルのに扇状に広げた。

写真が面に散らばった瞬、リビングの空気が再び凍結した。 そこに写っていたのは、美咲が様々な男性たちと腕を組み、歓楽の裏で濃なキスを交わし、ラブホテルや級タワマンのエントランスへと消えていく決定瞬だった。 ではない。 髪交じりの紳士、恰幅のいい実業の男、そして――武田業の経理部の姿まで、鮮に捉えられていた。

「な……っ!? な、なんだこれ……!?」

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徹が目を剥きしにし、震えるで写真を枚掴み取った。 写真の裏面には、興信所が記録したがスタンプされている。先、徹が「阪張」と偽って美咲と温泉へ旅にかける、まさにの夜の付だった。

美咲は顔を真っ赤にし、テーブルのの写真を狂ったようにひったくり集め始めた。 「ち、違う! 違うんです徹さん! これは……これはキャバクラのお客さんに無理やり連れてかれそうになって、断るためにロビーに入っただけで……! 決してやましいことはしてません! 徹さん、私を信じて!」

美咲は必に涙を浮かべ、ウルウルの瞳で徹の腕にすがりついた。 しかし、さすがの徹も、のあまりに々しい乱交の証拠を突きつけられ、引き攣った顔でずさりした。

「だ、だって美咲……この男たち、お、完全に腕を絡めて……キスしてるじゃないか……」

「営業ですよぉ! 枕営業なんかしてません! 私のも体も、徹さんだけのものなんですぅ!」 美咲が切り声をげて弁解する、私は無言でちがり、サンルームの棚からプライベート用のノートパソコンを持ってきた。

テーブルのに置き、興信所から提供されたUSBメモリをポートに差し込む。 「言い訳は、これを聞いてからにした方がいいわよ」

エンターキーを押すと、内蔵スピーカーから、々しい音声がリビング全体に響き渡った。

『――あぁん、部ぉ、もっと激しくしてぇ……♡』 『美咲、お本当に最の体だな……徹の野郎にはもったいないぜ』 『ふふっ、あんなの悪いボンボン、と役職以に何の価値もないですよぉ……♡ 今度、のローンも徹さんに払わせちゃいますからぁ……♡』

男女のあられもない喘ぎ声と、徹を嘲笑う美咲の肉声。 ホテルの壁伝いに度マイクで拾われた、完全なかぬ証拠だった。

「う……ああああっ!!」 徹はを抱え、獣のような呻き声をげてに突っ伏した。 「やめろ……! やめてくれぇぇぇっ!!」

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