"「25万円振り込め」と脅す夫へ、私はもう妻じゃない" 第13話
このからてください
林先はリビングへ入ると、まずへ名刺を渡した。
「今の連絡について、森田美穂さんの代理で対応する林と申します」
浩司の顔がこわばった。
「弁護士だからって、今いきなり追いすなんてできないだろ」
林先はをかさず答えた。
「退について方な実力使をするつもりはありません。ただし美穂さんは、今このをおの活拠点として提供し続けるがないと確にお伝えしています」
私は頷いた。
先が続ける。
「本は今の退期、荷物の搬、銭関係の連絡方法を理します。拒否されるは、必な続きを取ることになります」
先ほどまで鳴っていた浩司は黙った。
林先は、私が集めた資料をテーブルへ置いた。
カード利用履歴。
現の引きし。
浴修理名目の25万円。
300万円を求したメッセージ。
富との通話記録。
勝に持ちされた赤いバインダー。
「銭については、件ずつ性質を確認します」
先は慎な言い方をした。
「すべてがそのまま返還対象になると今ここで断定するつもりはありません。ただ、美穂さんが確に承諾していない利用や、虚偽の説によって支させた疑いのあるものについては、今理して請求を検討します」
富が狼狽した。
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「私はしかないのよ」
「だから何をしても許されるわけではありません」
先の声は静かだった。
浩司が俯いた。
「俺は……成功したら返すつもりだったんです」
私は初めて笑った。
「何を?」
「を」
「、度でも働いて返そうとした?」
浩司は答えられない。
「夜に女のとファミレスで、私のの名義をどうするか考えることが起業だったの?」
レシートの裏のコピーをへ置く。
浩司の肩が震えた。
その横で、富が突然言った。
「私は関係ないわ」
浩司が顔をげる。
「母さん?」
「全部この子が勝にやったのよ。私は息子に言われたから活費をろしただけ」
「母さん、あんた俺の方だって――」
「うるさい! あんたなんかもうらない!」
昨まで私を追いすために協力していたが、自分だけ助かろうと互いを切り捨てていく。
私はその姿を見て、胸のにあった最の未練まで消えていくのをじた。
そののうちに、は最限の荷物だけまとめることになった。
私は事に配していた荷物運搬の業者へ連絡し、本たちが指定した物を箱へ入れてもらった。
富は何度も、
「これは私が買った」
「あれも持っていく」
と騒いだ。
所関係が分からないものは、そので無理に処分せず、林先が覧へ記録した。
私はもう、で奪いうつもりはなかった。
必ならで理すればいい。
守りたいものはただつ。
父のと、自分の活。
浩司が古いボストンバッグを持って玄関にった。
「美穂」
私は返事をしなかった。
「本当に、もう終わりなのか」
「終わったのは昨じゃないよ」
浩司が顔をげた。
「あなたが私を財布だって笑ったから、しずつ終わってた」
玄関のでは、のが桜の葉を揺らしていた。