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"「25万円振り込め」と脅す夫へ、私はもう妻じゃない" 第12話

方だった親子の崩壊

「全部あんたのせいよ!」

富が浩司へ叫んだ。

「私まで騙してたのね!」

「母さんだって美穂からを取ってただろ!」

「私はあんたのためにやったのよ!」

「頼んでないことまで勝にやっただろ!」

醜い言い争いだった。

、は常に同じ側にいた。

何を言っても、

「浩司は悪くない」

「母さんの言う通りだ」

と私だけを責めた。

そのが、逃げを失った途端に互いへ責任を押しつけている。

私は黒いノートを閉じた。

「もう、それくらいにしてください」

の声が止まった。

「ここで親子喧嘩されても困ります」

浩司が私を見る。

「美穂……」

「今のおのことや、返してもらうべきものについては、林先を通して理します」

「待ってくれ」

「私と直接話す必はありません」

「俺が悪かった」

浩司の声が突然くなった。

「本当に反省してる。もう度だけチャンスをくれ」

私はしばらく彼を見た。

この言葉を、何度待っただろう。

会社を辞めて半が過ぎた。

私のカードで級スーツを買った。

富が父を侮辱した。

らないの匂いがに残っていた。

もしそのどこかで浩司が自分からち止まっていれば、違う未来があったかもしれない。

「」

私は言った。

「あなたが婚届を渡した、私はすぐさなかった」

浩司が俯く。

「本当に仕事を始めるなら、捨てるつもりだった。

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あなたが変わるはもあったの」

「今度は変わる」

「遅いよ」

い言葉だった。

けれど、もうそれ以説する必はなかった。

富が今度は私へづいた。

「美穂さん、私は騙されてたのよ」

「……」

「全部浩司が悪いの。私は息子に言われた通りにしただけ」

私はわず目を閉じた。

浴修理の嘘。

父の箱を売ろうとしたこと。

「した職じゃなかった」と父を笑ったこと。

をへ迎えたこと。

町内会へ嘘を広めたこと。

それらはすべて、浩司に命令されたからしたのだろうか。

「お義母さん」

私が静かに呼ぶと、富は縋るような顔をした。

「浩司さんに『お父さんを侮辱しろ』と言われたんですか?」

が止まった。

「私の父の形見を売ろうとしたのも?」

「それは……」

「所に私が齢者を虐待しているって話したのも?」

富は答えなかった。

「自分で選んだことですよね」

私はそれだけ言った。

富の肩が落ちた。

インターホンが鳴ったのは、そのだった。

が同に玄関を見る。

私は計を確認した。

予定どおりだった。

玄関をけると、林先がっていた。

「美穂さん、お疲れさまです」

先の姿を見た瞬。

浩司と富は、ようやく私が最初からでいていたわけではないことを理解した。

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