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"「慰謝料500万円」ママ友が出した弁護士の名刺に驚愕" 第4話

名刺にかれた私の名

「この名刺の代表弁護士は、私のことですね」

私がそう言うと、織さんは眉をひそめた。「何を言ってるの。ひまりさんの名なんて、よくあるじゃない」。私は名刺の裏にある事務所の所を指し、勤務先の社員証を財布からした。顔写真のには『未来法律事務所 弁護士 瀬ひまり』と記されている。

林の喉がさくいた。私は続けた。「私はこの事務所で働いています。林雅という弁護士は籍していません。こちらの所も、実する事務所のものを無断で使っていますね」。のに、初めて本当の沈黙が落ちた。

「しく入ったばかりで、あなたがらないだけでしょう」と織さんが言い張った。林も慌てて頷いたが、登録番号を求めると「まだ発されていない」と答えた。私はその説が自然だと伝え、名刺と請求を返さず、写真を撮って控えを残した。

「正式な弁護士であれば登録を確認できます。いま事務所の代表番号へ話して、所属を確かめてもいいですか」

林は突然ちがった。「そこまでする必はないでしょう。今はこれで失礼します」。織さんも子を引き、「こっちだって忙しいのよ」と吐き捨てた。は類を取り返そうとしたが、私は元に置いたまま、返却は警察を通じて相談すると告げた。

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玄関で靴を履く林の背に、私は最の質問をした。「この請求は、誰が考えたんですか。健也さんはどこにいるんですか」。林は答えず、織さんの腕を引いてへた。ドアが閉まる直、「こんなはずじゃ」というさな声が聞こえた。

がると、娘の部の扉がしだけいた。すももが顔をのぞかせている。「ママ、今の、本物の弁護士じゃなかったの?」。私は娘を抱き寄せ、怖いいをさせたことを謝った。

「まだ全部は分からない。でも、言葉がいが正しいとは限らないの。だから確かめるんだよ」

すももはし考え、「裁判ごっこでも証拠が必だもんね」と言った。私は頷き、娘を凛ちゃんのへ預ける連絡をした。今から警察に相談するつもりだったが、まずは職の責任者にもらせる必があった。

事務所の代表弁護士、相沢千は話でしばらく黙っていた。私が名刺の写真を送ると、「これは放置できない」とく言った。事務所の信用だけでなく、私の名まで使われている。事務所のウェブサイトには私の氏名と経歴が公されていたが、勝に代表弁護士と記載されるのは初めてだった。

私は自宅の玄関カメラの映像と、リビングで記録していた会話の音声を保した。音声は、相談者との打ちわせの記録用に使っている型レコーダーで録ったものだ。

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途から録音を始めたため全てではないが、百万円の請求と制執の脅し、所属を問われた際の説は残っていた。

警察署では、担当者が名刺と請求を並べて慎に確認した。「ご本が弁護士だと分かった点で帰ったんですね」。私は頷き、座の名義とLINEの履歴も提した。担当者は、銭を騙し取ろうとした能性や資格を偽った点を含め、事実関係を調べると説した。

帰ろうとしたとき、別の担当者が奥から枚の相談記録を持ってきた。個報の部分は伏せられていたが、そこには『未来弁護士事務所』を名乗る男に、万円を払ったという記載があった。相談したのは、私よりしの暮らしの女性だった。

「同じ名の事務所を使った相談が、ほかにもあります」

その言葉を聞き、私は背筋がたくなった。あのが今、私のに来たのは初めてでも、誰かを脅してを取るのは初めてではなかったのだ。

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