"「嫁は廊下で寝ろ」私が二度と帰らなかった理由" 第9話
義父からの話
「恵里さんか。朝くにすまない」
義父・徹の声はかった。
「グループのあれは本当か?」
私は瞬答えに詰まった。
義父は親戚グループの通を切っていると義母から聞いていた。何も既読がつかないことさえあるという。
「佳代の娘から俺個に連絡が来たんだ。『おじさん、グループ見てください。みつ子おばさん、さすがにひどいです』ってな」
義父は度息を吸った。
「今どこにいる?」
「自分のマンションです。会社のくの」
義父が、ほっと息を吐くのが聞こえた。
それからつずつ質問された。
布団をされたのはいつか。
孝介はそのにいたのか。
何と言ったのか。
私はを入れず、事実だけを答えた。
過ぎに帰宅したら布団が廊にあったこと。義母から寝は孝介で使うと言われたこと。孝介も布団を運んだこと。「晩くらいだろ」「母さんに逆らうからこうなる」と言われたこと。
そして義実の鍵を置いててきたこと。
義父は最までを挟まなかった。
「恵里さん、つ聞かせてくれ」
「はい」
「あいつらに何か言い返したか?」
「いいえ。別ので寝ます、とだけ言ってました」
い沈黙のあと、義父は言った。
「そうか」
そしていがけない提案をした。
「今から孝介へ話をかける。恵里さん、この話を切らずに聞いていてくれないか」
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「聞いていて、ですか?」
「こっちは恵里さんとつないだままにする。孝介には会社の携帯からかける。スピーカーにするから、向こうの声も聞こえるはずだ」
義父の声は仕事の段取りを組むのように静だった。
「あとで俺がこう言った、あいつがこう言ったと説するより、その方が嘘がない。恵里さんは何も言わなくていい」
私は頷いた。
「分かりました」
受話器の向こうで物音がした。
もう台の話を机に置き、番号を押しているらしい。
過ぎ。
呼びし音が回鳴って、孝介の寝ぼけた声がした。
「父さん? こんな朝から何?」
「孝介。恵里さんいるか?」
「いないよ」
義父は何もらないふりをした。
「どこった?」
「母さんと喧嘩しててった。したことじゃないよ。今の夜には戻るだろ」
あくび混じりの軽い声だった。
やがて話の向こうへ義母が入ってきた。
「ちょっと貸しなさい。あなた、私よ。したことじゃないの。嫁なのに毎晩遅いから、ちょっと反省させただけ」
義母は朝から嫌が良かった。
「布団を廊にしてね。そしたら勝にていったのよ。子供みたいでしょう?」
い沈黙が落ちた。
義父が静かに聞いた。
「みつ子。お、自分が何をしたか、もう回言ってみろ」
「何って……だから布団を」
「お、正気か?」
突然、義父の声がきくなった。
孝介が慌ててを挟んだ。
「父さん、げさだよ。たかが布団だろ」
「おも止めなかったのか?」
「だから晩くらい――」
「晩なら、妻を廊で寝かせていいのか」
孝介が黙った。
「謝れば戻すって母さんも言ってたし」
「何を謝るんだ。まで働いて帰ってきたことをか?」
話の向こうは静かになった。
義父は続けた。
「それと孝介。お、昨夜グループに何ていた?」
返事はない。
義父が読みげた。
「『うちのが拗ねてていっただけです。朝には戻るとうんで』。おがいたんだろ」
「いや、それは……」
「拗ねたは、仕事から帰ってきて黙って鍵を置いてていかない」
義父は語ずつはっきりと言った。
「恵里さんは拗ねたんじゃない。おたちに見切りをつけたんだ」
私はベッドので、スマートフォンをく握っていた。