"「嫁は廊下で寝ろ」私が二度と帰らなかった理由" 第6話
記録を取る女
副社の岡が弁護士の連絡先を渡してくれたのはだった。
「げさなうちに相談しておいた方がいいですよ。障害はさいうちに見つけろって、社がいつも言ってるでしょう」
そのは使うつもりなどなかった。
しかし、私は仕事をめに切りげ、真柴玲子弁護士の事務所を訪ねた。
真柴先は歳。族問題をく扱っている弁護士だった。
私はスマートフォンのメモを見せた。
化粧品を箱に入れられた、靴を物置へ移された、押入れを使えなくなった、義母の言葉、夫の言葉。そしてに分かった、私の退職について夫が勝にした約束。
先はほとんどを挟まず、付をつずつにき写していった。
「よく記録していましたね」
「仕事の癖です」
「その癖は続けてください。だけではなく、いつ、誰が、何をしたか。そのまま残しておくことは切です」
それから先はいくつか質問をした。
結婚した期。同居始。夫の勤務先。そしてなことを聞いた。
「ご主は、藤崎さんのお仕事をどの程度っていますか」
「さい会社だとっています。友と数でやっているくらいに」
先は表を変えず、そのままいた。
「今む所はありますか」
「あります。結婚に自分で買ったマンションが会社のくに。
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ローンも完済しています」
「では、居で困ることはないですね」
先はペンを置いた。
「切なのは、今のからるかどうかだけではありません。藤崎さんがご自の暮らしを、誰の許も取らずに決め直すことです」
その言葉が胸に残った。
私はこの、義母がどううか、孝介がどううかばかり考えていた。
自分がどこで眠りたいのかさえ、最に考える癖がついていた。
「すぐた方がいいでしょうか」
先は首を振った。
「急ぐ必はありません。ただしると決めたら、持ちすもの、そのの連絡方法、必な記録を理してからきましょう」
私はの締めをい浮かべた。
「の曜にマンションへ移ります。それまでは仕事を片付けます」
「分かりました」
私はその予定でき始めた。
ところがの朝、玄関で靴を履きながら「今は締めと役員会だからくらいになります」と声をかけると、義母が台所から顔をした。
「また?」
それだけ言い、鍋の蓋をく置いた。
私は反論しなかった。
あと。
にはる。
そう決めていたからだ。
会社では午から数字を確認し、午は請求処理、から役員会に入った。
役員会が終わった過ぎ、スマートフォンを見ると義母からLINEが件届いていた。
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《何に帰るの?》
奇妙だった。
遅いことを責められたことはあっても、事に帰宅刻を聞かれたことはなかった。
《頃です》
送るとすぐ既読がついた。
返事はない。
私はそれ以考えず仕事へ戻った。
を過ぎて会社をた。
の窓に映る自分は疲れていたが、嫌な顔ではなかった。
半を社員百でり切っただった。
には、自分のマンションへ戻る。
装ケースつ。化粧品の箱。仕事の資料。
義母には分のお礼をいて置いていこうとっていた。たくされたことではなく、最初のに温かい夕飯を残してくれたことだけをくつもりだった。
分。
玄関をけると、居では孝介と義母がテレビを見ていた。
「ただいま」
返事はなかった。
台所には分のすき焼き鍋が残っていた。
私はいつものことだとい、そのまま階へがった。
そして廊のかりをつけた。
にていく予定だった私の布団が、すでに部からされていた。