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"「3月末に出ていけ」離婚を迫る夫が知らない真実" 第12話

コンプライアンスの鉄槌

秀哉の転落は、玄関先での破滅劇だけでは終わらなかった。

週がけた、度の初。 総商社「帝都物産」の本社事部に、通の分い親展封が届いていた。

差は、相楽綜法律事務所。 に入っていたのは、秀哉が方支社籍に犯した、数々の社内規程違反に関する詳細な調査報告だった。

つ目は、単赴任当および宅補助の正受。 秀哉は会社から支されていた単赴任用社宅に実際には居せず、との同居用マンションを個契約していながら、にわたり満額の宅当と帰省旅費当を詐取し続けていた。その正受総額は、千百万円に達していた。

つ目は、業務横領および私流用。 支社での接待交際費の部を偽造領収によって精算し、麻が勤めていたクラブへの売掛決済に充てていた事実。

そしてつ目は、社内コンプライアンス規程に著しく違反する婚内縁関係の隠蔽だった。

午、本社営業第本部のフロアに、事部の徹な声が響き渡った。

「秀哉課代理。至急、第会議へ来なさい」

気揚々と本社へ社し、しいデスクでコーヒーをんでいた秀哉の顔から、瞬で笑みが消えた。

会議に入った秀哉のに、事部と法務担当役員、そして顧問弁護士が着席していた。

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机のには、相楽弁護士から送られてきた証拠写真と座の入記録が、然と並べられていた。

「君。これは体どういうことだね」

事部が突きつけた類を見た瞬、秀哉の全から汗が噴きした。

「ち、違います! これは元妻が僕を陥れるために捏造したデタラメで——」

「興信所の調査報告だけでなく、支社の賃貸管理会社およびクラブの元オーナーからの証言もすでに確認が取れている」

法務担当役員が氷のようにたい声で遮った。

「君は会社の経費を私に流用し、当を正に騙し取り、あまつさえ反社会とも言える活を会社の板を使って送っていた。が社の社会信用を著しく失墜させる背任為だ」

そのの夕方、社内イントラネットに緊急の事通達が掲載された。

『営業第本部課代理・秀哉に対し、本付をもって懲戒解雇処分を科す。なお、正受された諸当および私流用については、全額の括返還を請求する』

退職は当然ながら円も支されず、即全額没収。 さらに会社側から刑事告訴をちらつかされた秀哉は、持ちの個資産をすべて差しし、親族からの借までかき集めて返済に充てる誓約に震えるでサインさせられた。

エリート商社マンとしての華々しい未来、築きげてきた位と名誉。

そのすべてが、たったで、完全にから消滅したのだった。

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