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"「嫁には1円もやらない」義母へ、家族3人の決断" 第16話

向きのしい

、れの曜。 私と孝介は、駅の産会社のカウンターで、賃貸借契約の最のページに署名捺印をっていた。

選んだのは、陽太の通う公保育園から徒歩分、閑静な宅に建つ築の層マンションの階角部だった。 取りは3LDK。賃は額万千円。 すべての部が向きのバルコニーに面しており、朝から夕方まで、柔らかな陽が途切れることなくリビングにり注ぐ、素らしい部だった。

「田様、契約続きはすべて完いたしました。鍵のお引き渡しは、来の曜となります」 産会社の担当者が、真しい本のシリンダーキーを恭しく差ししてくれた。 「ありがとうございます」

契約、礼、敷、仲介数料、そして賃などをわせた初期費用は約万円。 その全額を、私と孝介がそれぞれの個の積貯から、きっかり半分ずつしって支払った。 あので暮らしていた、私たちは賃を払っていなかった分、無駄遣いをせず、堅実に貯を積みねていたのだ。 自らの力でに入れた、誰の見栄にも汚されていない、真しい活の拠点。

「パパ! ママ! ここが、ぼくのお部!?」 内見の際、畳のの真んでびねていた陽太の笑顔がいされた。

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「そうだよ、陽太の部だよ。のおより、ずっと広くてるいぞ」 孝介が笑いかけると、陽太は両を広げて部をり回っていた。 田の旧では、陽太に個は与えられていなかった。夫婦の寝の片隅に敷かれたさな布団と、押し入れの半分を占める玩具箱。それが息子の世界のすべてだったのだ。

、曜。引っ越しの。 部の実から運びされた荷物は、トントラック台で事りた。 田のから持ちしてきたのは、の回りの類と、陽太の絵本、そしてあのウサギのぬいぐるみ「ミミちゃん」だけだったからだ。 具やは、量販でシンプルで能な品を買い揃えた。 カーテンをけると、リビングいっぱいに黄ののが差し込み、真しいフローリングのを温めていた。

「……信じられないくらい、広いね」 段ボール箱をけながら、孝介がぽつりと呟いた。 「部の平米数は、実の方が倍以広かったはずなのに……どうしてだろうな。こっちの方が、何倍も息がしやすいよ」 「ええ、本当にそうね」 私は窓辺にち、呼吸をした。

この部には、義母の顔を伺う空気はない。 誰かの悪に怯えながら淹れるお茶もない。 陽太が窓辺の特等席に、ちょこんとミミちゃんを座らせた。 「ミミちゃん、ここがしいおだよ。

あったかいね」 息子の屈託のない笑い声が、しいリビングの井にく響き渡っていた。

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