"離婚裁判で7歳の娘が見せた秘密の映像" 第16話
娘が選んだ
庭裁判所の調査官は、柚の齢と気持ちを考え、まず学のカウンセラーから事を聞いた。娘が何かを記録した端末を持っていることは分かったが、本の同なくたちが勝に再することは避けたいという。藤先は私にも「見たい気持ちは分かりますが、娘さんが自分の言葉で説できるを作りましょう」と伝えた。私はその方針に賛成した。
柚は学から帰ると、いつもどおり宿題をした。けれど夜、歯を磨きながら「裁判官さんって怖い?」と尋ねた。私は「話を聞いて、何が本当か考える仕事をしているだよ」と答えた。娘は鏡のの私を見て、「柚が話したら、ママが困ることもある?」と聞いた。私はタオルを畳むを止めた。「困ることがあっても、柚のせいにはしないよ」。娘はその言葉を何度も確かめるようにうなずいた。
面談の夜、私はスクールカウンセラーに「娘が父親を嫌いになるような話し方をしていないか配です」と相談した。先は、子どもが親の争いを止める役目を負わなくていいと繰り返し伝えることが切だと言った。私はその言葉を柚にも話した。「パパとママのことはが考える。柚は学へって、友達と遊んでいいんだよ」。娘はうなずいたが、目にはまだ迷いがあった。
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数、調査官との面談がわれた。私は別で待ち、柚は学のカウンセラーと緒に入った。夫も別の帯に呼ばれていたが、娘と鉢わせしないよう配慮されていた。待の計の針を見ている、私は娘が最初に幼稚園へったのことをいした。あのも私は扉ので待ち、泣いて戻ってくるのではないかと配していた。柚は笑って「またもく」と言ったのだった。
面談が終わると、娘はし疲れた顔をしててきた。私は「よく頑張ったね」と言いかけ、代わりに「お腹すいた?」と聞いた。柚は「うん。おにぎりがべたい」と答えた。私たちは駅のさなで鮭のおにぎりをつ買い、公園のベンチに座った。娘はべてから「ママ、今はちゃんと話せたよ」と言った。私は「話してくれてありがとう」と返した。
翌、藤先から、調査官が娘の持つ記録について裁判所と協議していると聞いた。データの扱いは慎に決める必がある。私には内容をらせないまま、裁判所の続きに沿って確認する方向だという。私はその説を聞き、し寂しいとった。母親である私がらない娘の経験がある。それは当然のことなのに、これまで娘のことは全部分かっているつもりだった。
健太郎は調査官の面談をり、私に話をかけてきた。
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「お、柚に何を言わせた」。私は「私は内容を聞いていません。娘のを尊しています」と答えた。夫はしばらく黙り、「古いタブレットをまだ持ってるのか」と尋ねた。私は返事をせず、娘のことは弁護士を通すよう伝えて話を切った。夫があの端末にこだわる理由は、もう単なる全の問題ではないと分かっていた。
次の期をに、藤先は裁判所から連絡を受けた。娘が自分で説したいと希望しているため、裁判官と調査官が同席するを設けるという。の証のように問い詰めるのではなく、必な範囲で話を聞く。私はち会い方について説を受け、娘の負担を最限にしてほしいと改めて頼んだ。
その夜、柚は古いタブレットを布袋から取りし、充器につないだ。割れた画面がゆっくりるくなる。娘は私の顔を見て、「ママ、、泣くかもしれないけど、柚は悪いことしてないよね」と言った。私は娘のを包み、「悪いことなんかしてない。何が映っていても、柚は柚だよ」と答えた。娘はようやく、しだけ笑った。