"離婚裁判で7歳の娘が見せた秘密の映像" 第12話
領収のない送
私はリベルテ企画への送を表にまとめた。付、額、夫の座から消えた残、瀬名の見が作成された期。最初の振込は、健太郎が「残業が増えた」と言い始めた頃だった。最の振込は婚調の申て直。偶然にしては、夫の活の変化となりすぎていた。藤先は資料を見て、夫側に送の目と契約関係の説を求めた。
川弁護士から返ってきた面には『投資に関する業務委託料』とかれていた。私はその文字を読み、わず笑いそうになった。見をいた理師の会社へ、夫が計の貯蓄を投資名目で移したという。もし本当なら、それは族の将来に関わるきな決断だった。私には度も相談がなく、娘の習い事の謝さえ払えないと言われていた。
藤先は「投資契約と成果物があるはずです」と言い、資料の提を求めた。相から届いたのは、簡単な業務委託契約だけだった。署名欄には健太郎と瀬名の名があり、具体な投資先も、資の管理方法もかれていない。夫の主張する『理な資産運用』を裏づけるにはりなかった。先は文を机に置き、「おがどこへったかを追いましょう」と言った。
私はの通を付順に印刷し、入の計を再計算した。数字は何度計算しても同じだった。
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夫の説を信じたくない気持ちと、違いを見つけてしたい気持ちが交互に来たが、結果を変えることはできない。私は覧の空欄に「用途未確認」といた。分からないことを勝に埋めないのも、かつての仕事で覚えた切な習慣だった。
同じ頃、瀬名の相談についてな報が見つかった。彼女が公認理師であることは確かだったが、見で名乗っていた学の客員研究員という肩きは、すでに契約が終していた。資格そのものが偽物というわけではない。だが過の肩きを現のもののように見せ、裁判所に専性を調していたことになる。藤先は学からの回答を資料として理した。
私は瀬名を単純な悪として片づけたい気持ちを抑えた。彼女が何を考えていたかは、本の説を聞くまで分からない。けれど私のらない所で娘を観察し、見ていない面を見たとき、夫からを受け取っていたことはかない。私は見の文章をずつ読み返し、事実と推測を別ので印をつけた。自分のがの言葉で塗り替えられるのを、これ以黙って見ていたくなかった。
健太郎はその頃、にほとんど帰らなくなった。週末だけ娘の顔を見に来て、価なおもちゃを置いていく。私は連絡が取れるようにしておき、柚が会いたいと言えば妨げなかった。
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ただし帰宅と送迎の所は必ず文で確認した。娘ので争わずに済むよう、学の先にも事を説し、緊急の連絡先を分残してもらった。
ある、柚は父親からもらったぬいぐるみを私に差しした。「これ、パパのおうちに置いておきたい」。私は「どうして?」と聞いた。娘は「パパが来たに、柚がいないと寂しいでしょ」と答えた。私は返事に迷った。父親の気持ちまで気遣う歳の娘を、誰がこんなふうにしたのだろう。私は「柚が持っていたい所に置こう」とだけ言った。
その夜、藤先から連絡があった。相方がたに提した資料に、瀬名の会社の請求とは別の『借入返済計画』が含まれていたという。借入は健太郎。貸主はリベルテ企画。額は千百万円。夫は自分の貯蓄を移しただけでなく、同じ会社から借までしている形になっていた。