"離婚裁判で7歳の娘が見せた秘密の映像" 第4話
の証
私は学へき、読み聞かせ会の記録を確認させてもらった。の参加者名簿には私の署名があり、学の広報用写真には、図で芝居を持つ私の姿が写っていた。刻入りの撮データも残っている。瀬名の見にある「央公園で娘を放置した母親」は、そのには学のにいたのだ。藤先は資料を受け取ると、私の目ので見の該当箇所に付箋を貼った。
「つ、確実な誤りが見つかりました。ただし、それだけで見全体が否定されるわけではありません。なぜその付になったのか、調べましょう」
私はうなずいた。初めてさなを得た気がしたが、先の慎さも理解できた。夫が写真を撮ったの私の表は本物だし、娘をく引き寄せた面も実際にあった。相は事実の部分を抜き取り、私が悪く見える順番に並べている。だからこそ、こちらは事実をつずつ元の所へ戻すしかなかった。
学の写真には、広報に使われなかった別のカットも残っていた。私は学に無理なお願いをせず、正式に確認できる資料だけを求めた。先は「記録の扱いは学の規則に従います」と言い、必な続きを教えてくれた。私は急いでいるからといって、娘が通う学へ負担を押しつけたくなかった。
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自分の権利を守ることと、周囲のを困らせないことは両できるはずだ。
に戻ると、健太郎が珍しく平の昼にいた。リビングのテーブルには産会社の名刺と、の査定額がかれたが置いてあった。夫は私が見ていることに気づき、慌てて類を伏せた。「このを売るの?」と尋ねると、「俺のだ。おには関係ない」と答えた。けれど登記簿には、私の持分が分のある。を買う、私が百万円をしたことを夫は忘れたふりをしていた。
その夜、健太郎は柚を連れてにた。私は藤先の指示どおり、の売買契約、宅ローンの返済予定表、登記報を理した。夫婦の財産に何が含まれるかは専と確認する必がある。それでも夫がでを処分できると考えているなら、私の持分と、娘が暮らす所を守るためにくを打たなければならない。
翌、カード会社から照会続きについての案内が届いた。購入履歴を確認すると、のバッグは実舗での決済だった。私が病院にいたことは証できても、カードを誰が持っていたかはまだ分からない。藤先は「推測を事実として言わないように」とを押した。私はその言葉を帳の表にいた。夫に言われたことをすべて否定するより、自分の分かっていることを正確に積みげたいとった。
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藤先からは、夫にられない所へ資料の控えを保管するよう助言された。私は美に事を説し、封筒つ分だけ預かってもらった。娘の診療細との契約は、もしなくなれば取り戻すのにがかかる。美は封筒を受け取り、「返してと言うまでけないから」と言った。頼れるに助けを求めることが、私にはいできなくなっていたのだと気づいた。
柚が寝た、私は学の写真をもう度見た。広報用に撮られた枚の端に、読み聞かせを見学していた保護者が写っている。い髪をろでまとめた女性。私はその顔をらなかったが、写真のの彼女は芝居ではなく私を見ていた。胸騒ぎがして、瀬名玲奈の相談のホームページをいた。
画面に現れた女性の顔は、写真の端に写っていた保護者と同じだった。瀬名は私が学にいた、そこに来ていたのだ。なのに見には、私を央公園で見たといた。しかも彼女の紹介文には、私のらない会社名があった。相談の運営を支援する法――リベルテ企画同会社。夫が千百万円を振り込んだ、あの会社だった。