"「家は俺が守る」息子を信じた母、4年後の衝撃" 第17話
の「騙された母」
、貞子さんが私のしい部へお茶をみに来ました。
彼女もしい集宅での暮らしにすっかり慣れたようでした。
「のおの方が、ずっと広かったですね」
窓のを眺めながら貞子さんが言いました。
「広かったわね」
「寂しくないですか?」
私はし考えました。
「は々恋しいわ」
「やっぱり」
「でも今は、誰かに『帰っていい?』って聞かなくていいから」
貞子さんは笑いました。
「それ、きいですね」
「ものすごくきいのよ」
私たちは、あののことも話しました。
鍵の宅さんが、から音を聞いて青ざめたこと。
玄関をけたら、まさか貞子さんがっていたこと。
「私も、あの臓が止まるかといましたよ」
「私なんて、自分のなのに棒みたいな気分だったわ」
「すみません」
「また謝る」
で笑いました。
歳でをれた、私はもすれば戻れるとっていました。
ところがが過ぎました。
、息子は度も会いに来ませんでした。
その私は、自分へ「息子は忙しい」と嘘をついていました。
貞子さんは、「さんの許がある」と信じていました。
直はのにち、互いに別々の話を伝えていました。
けれど結局、その嘘は私と貞子さんが同じ部で直接言葉を交わした瞬に崩れました。
「私たち、直接話せばに終わってたんですね」
広告
貞子さんが言いました。
「そうね」
「息子さんの嘘より、私たちが話さなかったことの方が怖いですね」
私は頷きました。
誰かが「向こうはこう言っている」と言った。
本へ聞く。
誰かが「あなたのため」と決めた。
自分は本当にそう望んでいるのかを考える。
当たりのことです。
でもを取ると、周りへ迷惑をかけたくない気持ちがくなります。
子どもが決めてくれるなら、その方が楽だとうこともあります。
私もそうでした。
けれど楽だからといって、決めることまで渡してしまえば、いつか自分のなのに自分だけが事をらないということが起きます。
貞子さんが帰った、私は正の写真へお茶を杯置きました。
昔のにいた頃と同じ習慣です。
む所は変わりました。
でも私の暮らしは続いています。