みかん小説
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"夫の愛人を家に招いた義母、3日後の悲鳴" 第19話

蒲田の畳と、割れた画面

同じ夜。京都田区、蒲田の呑川沿い。 今にも崩れ落ちそうな築の造アパートの階。 鍵の壊れかけたいベニヤ板のドアをけ、拓也が部へと滑り込んだ。

広さは、わずか畳。 押し入れの襖はれ、万の布団には湿気とカビの臭いが染み付いている。 コンビニの夜配送バイトを終えて帰ってきた拓也の作業着からは、油と排気ガスの混ざった異臭が漂っていた。

会社の破産に伴い、拓也の個資産はすべて差し押さえられ、残されたのは裁判所への毎の返済義務だけだった。 信用報関にはブラックリストとして登録され、クレジットカードも作れず、座も制限され、まともな企業への就職のは完全に閉ざされた。 は建設現での資材運び、夜はコンビニの倉庫仕分け。 雇いのアルバイトをつ掛け持ちし、働いても、元に残るはわずかな費程度。 料の翌には、裁判所の命令に基づき、与の定割が容赦なく桜の座へと引き送されていく。

「クソッ……が……かない……」 え切った畳のに倒れ込み、拓也はのようにい体を横たえた。 丸の内の超層ビルで投資相に呂敷を広げていた「IT社」の成れの果てが、賞期限切れの廃棄おにぎりを貪りう、使い捨ての肉体労働者だった。

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彼はポケットから、液晶画面が蜘蛛の巣のようにバキバキに割れた古い格スマートフォンを取りした。 画面をタップし、LINEのアプリをく。 友だちリストの番、ピン留めされたままの、度と更されることのないアカウント。 【藤堂桜】。

震える指先で、拓也はメッセージを入力した。 『桜、頼む。今、インフルエンザで現を休んでしまって、料がりないんだ。今の返済、万円だけ来に回してくれないか? 本当にべるものがなくて、気も止まりそうなんだ。頼むから、度だけでいいから返信をくれ……』

送信ボタンを押す。 画面にエラーはない。ブロックされていない証拠だ。 しかし――分が過ぎ、分が過ぎ、が過ぎても、既読のマークがつくことは永になかった。

りも、みも、憐れみすらもない。 ただ、この世にしない傍ののように扱われる、完全なる沈黙。 拓也は割れた画面を胸に抱きしめ、暗の畳で、獣のような呻き声をげながら、蹲り続けた。

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