"夫の愛人を家に招いた義母、3日後の悲鳴" 第11話
ライフラインの完全遮断
条弁護士のオフィスをた午半、虎のの空は鉛のに覆われ始めていた。 桜が差しした枚のメモ用――そこに記されていたのは、これまで彼女がで支払い続け、あのを維持していた「命維持装置」の全容だった。
条は即座にデスクトップパソコンのキーボードを軽に叩き、専任のアシスタントへ矢継ぎに指示をばした。 「直ちに井友カードへ緊急連絡。末尾7312番の族カードについて、会員本からの盗難・正利用疑惑による即利用止続きを申請してください。理由コードは厳格に。いかなる例決済も通さないように」
第の矢が放たれた。 幸子が座で豪遊し、デパで級材を買い漁るための無限の打ちの槌が、この瞬、ただのプラスチックの板へと成り果てた。
「続いて、豊洲のタワーマンションに紐づく各種サービスの解約および引き落とし止です」 条は確認するように読みげた。 「額万円のプレミアム事代サービス、額万円の野菜および級材の定期配送、マンション管理費・修繕積の自振替座の解約。そして、京力、京ガス、京都局、ならびに専部速インターネット回線の契約者解約申請……すべて藤堂桜さん単独名義での契約ですね?」
広告
「ええ、すべて私個が契約し、私の与座から落ちていたものです」 桜の声には、片の躊躇もなかった。 「あので暮らしている者たちが、自らの名義で再契約を結ばない限り、すべて止めていただいて構いません」
「承いたしました。関係は、契約者本からの即解約申し入れとして子申請および話確認を完させます。本午をもって、すべての供契約が終となります」 条のい唇に、怜悧な笑みが浮かんだ。 「つまり、蔵庫を満たす材は度と届かず、部を掃除する者も来ず、今夜から遅くともには、あの部の気、ガス、は完全に止まります。現代のタワーマンションにおいて、ライフラインの止が何をするか……あの居候たちも、をもってることになるでしょう」
「そして、最もな件です」 桜は鞄から、もう通の契約を取りした。 拓也の経営するITベンチャー『ネクスト・イノベーション』が、メインバンクから引きしていた運転資千百万円の連帯保証契約だった。 「この会社は、私の個信用と私の定期預を担保に設定することで、辛うじて融資枠を維持していました。婚姻関係の破綻、ならびに代表取締役・藤堂拓也の背任為を理由に、連帯保証契約の即解除、ならびに担保提供の取りげをへ通告してください」
条は鏡のブリッジを押しげ、く頷いた。 「これは致命傷になりますよ。収益性のない赤字企業から担保と保証が消えれば、の債権回収部は以内にきます。法座の即凍結、ならびに融資の全額括返済求。……拓也氏の会社は、に事実の倒産状態へと追い込まれます」
「構いません。今すぐ、執してください」 桜の徹な言とともに、エンターキーがく叩かれた。 見えない蜘蛛の糸のように張り巡らされていた資と信用のパイプが、音をてて本ずつ、確実に切断されていった。