"義実家同居を勝手に決めた夫、私は別の新居へ引っ越した" 第15話
元夫からの話
の曜、夜を過ぎた頃。
久しぶりに正吾から話がかかってきた。
婚、名義変更や郵便物について数回連絡しただけで、それ以に話すことはほとんどなかった。
「元気か?」
「うん。そっちは?」
「まあな」
正吾はしばらく黙っていた。
それから、ぽつりと言った。
「俺、実ようとう」
「そう」
私はそれ以聞かなかった。
けれど正吾は、自分から実での活を話し始めた。
通勤には半経っても慣れない。
朝過ぎにをなければならず、帰宅は以より以遅い。
義母は義母で、旅の会にけなくなったことを今でも満にっている。
体操教も度参加しただけで、そのはっていないらしい。
理由は正吾の弁当と夕飯だった。
「このも喧嘩したんだよ」
正吾はため息をついた。
洗濯物を裏返したまますな、と義母がる。
細かすぎる、と正吾が言い返す。
すると義母が言う。
「苗さんならちゃんとやってくれたのに」
正吾は腹をてた。
「だったら苗を追いすようなことするなよ」
義母はさらにる。
「あんたが同居を決めたんでしょう!」
の会議で始まった責任の押し付けいは、半経っても続いているらしかった。
誰が同居を決めたのか。
誰が悪かったのか。
まだとも、自分以の誰かへ答えを渡し続けている。
広告
「それでさ」
正吾が言った。
「アパート探してるんだけど。どの辺がいいとう?」
私はわずし笑った。
む所を、また誰かに決めてもらおうとしている。
緒に暮らしたは、れて半経っても変わっていなかった。
「しいなら、自分で決めた方がいいよ」
話の向こうで正吾が黙った。
の夕方、「居に運んだ」と言ったときと同じ沈黙だった。
「会社にい方がいいかな」
「それも正吾が決めることだよ」
「賃とかさ」
「自分の料で無理なく払える額を考えればいいとう」
私は答えを選んであげなかった。
正吾が欲しかったのはアドバイスではなく、「ここにすれば」と決めてくれる誰かだったのかもしれない。
けれどそれを続ければ、正吾はまた、自分のの決定を誰かへ預ける。
「じゃあね。体に気をつけて」
私は話を切った。
正吾がそのどこへんだのか、私はらない。
ただ、いつか自分で産会社へ入り、自分で部を見て、自分で契約を読んで、自分で鍵を受け取るが来るのなら、それは正吾にとって悪いことではないとった。
私がしい部の鍵を受け取ったときと同じように。