"義実家同居を勝手に決めた夫、私は別の新居へ引っ越した" 第7話
「居に運んだよ、全部」
しい部への搬入が終わったのは半頃だった。
午には、さな蔵庫と洗濯も届いた。で使っていた型はすべて義実へ送ったため、必最限のものだけ自分の貯から買い直した。
義母から最初の話が来たのは分だった。
私はなかった。
分にまた鳴った。
それから何度も、何度も鳴った。
を過ぎると隔は、分になり、分には件の着信が並んでいた。
義母はきっと、段ボールのをにして待っていたのだ。
自分で箱をけるのではない。
私が来るのを。
私が台所を片付け、蔵庫へ品を移し、夕飯を作り始めるのを。
分、回目の話で私はようやくた。
「まだこっちに来ないの? くしてね」
義母の苛った声に、私は静かに答えた。
「正吾さんの荷物は届いてますよね」
「届いてるけど、苗さんが来てないじゃない。こんな段ボール、私じゃけられないわよ」
「正吾さんが帰ったら緒にけてください」
話を切った。
そのもしばらくスマートフォンは鳴ったが、を過ぎると静かになった。
夕方分。
正吾から話が来た。
「母さんからほどLINE来てるんだけど。まだそっちで片付けしてんの?」
「もう終わったよ」
「荷物は全部運んだよな?」
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「うん。居にね」
数秒、正吾の音が消えた。
「……え?」
「全部、居に運んだよ」
「居って何だよ」
「私の居」
正吾の声が段くなった。
「実が居だろ!」
「あなたにとってはね」
「じゃあお、どこにいるんだよ」
「自分で借りた部」
話の向こうで何かを蹴るような音がした。
「何勝なことしてんだよ!」
私はスマートフォンをからしし、声が落ち着いてから戻した。
「勝にむ所を決めたの、どっち?」
正吾は黙った。
「何回も嫌だって言ったよね。の夕飯でも、お父さんたちのでも、朝の玄関でも。LINEでも回送った」
「でも夫婦だろ」
「だから話しいたかったんだよ」
夫婦だから、私が何を嫌だとうか聞いてほしかった。
けれど正吾にとって夫婦とは、自分が決めたことに妻がわせる関係だった。
「私、今すぐ婚したいって言ってるわけじゃない」
私はそう言った。
「度れて、この先夫婦を続けられるか考えたい」
正吾はすぐに別の話へ変えた。
「親を捨てる気か?」
「捨ててないよ。お父さんとお母さんにはあなたがいるでしょう」
「親父の料だって減るんだぞ」
「助けたいなら、あなたが助ければいい」
正吾はしばらく黙り、それから吐き捨てるように言った。
「どうせじゃ続かないからな。すぐ泣きついてくる」
私は返事をしなかった。
暮らしが続くかどうかより、今までの活を続ける方がずっと苦しかった。
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その夜半、正吾からもう度話が来た。
背では義母が声をしていた。
「段ボールだらけで座るところもないんだよ。母さん泣いてるぞ」
「段ボールは正吾の荷物だよ。ければ座れるよ」
「そういうことじゃないだろ!」
そしてには義母から話が来た。
「あなた、何考えてるの? 夫を置いて自分だけ逃げるなんて」
私は答えた。
「置いてません。正吾さんは自分が望んだ実へ帰りました」
義母の声がさらにきくなった。
「も正吾にべさせてもらって、恩らずにもほどがあるわよ!」
その言葉で、私は初めて腹の底からえた。
結婚してから。
私は毎万円を共同座へ入れていた。
夕飯を作り、事をし、正社員として働き続けていた。
それでも義母のでは、私は息子に養われている嫁だった。
「活費はずっとでしてきました」
「そんなこと聞いてないわよ!」
義母は勢いのまま言った。
「あなたのお母さんもずっとで働いてたんでしょ。だから娘ものことが分からないのよ。親の顔が見たいわ」
私はスマートフォンをく握った。
「私の母のことは関係ありません」
自分でも驚くほどい声がた。
そのとき義母が、わず本音を漏らしかけた。
「体、あなたがいなかったら――」
そこで言葉が止まった。
「私がいなかったら、何ですか?」
義母は答えなかった。
その夜、私は布団に横になりながら、何度もその続きを考えた。
義母が最まで言えなかった言葉。
その答えをるのは、もうし先のことだった。