みかん小説
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"四十九日の絶縁" 第19話

の墓に捧ぐ報告

入学式を終えたそので、私たちはをらせ、のにある霊園へと向かった。 桜のびらが絨毯のように敷き詰められた畳の坂を登り、たどり着いたのは、浅野の墓所だった。

墓には、つの名が刻まれている。 にくなった義父・正蔵と、に急逝した夫・公平。

子供たちが際よくバケツからを汲み、タワシで墓の隅々まで磨きげる。 が鮮やかなの百とカーネーションをにけ、陽翔がお線の束にをつけた。 い煙が、に乗ってふわりと青空へいがっていく。

「お父さん、お義父さん。ただいま参りました」 私は墓に正座し、静かにをわせた。

「公平さん、陽翔が今、無事に学になりましたよ。も徒会に入って、毎元気に笑っています。……そして、修平さんご夫婦のしいお、来無事に棟式を迎えます。あなたが遺してくれた図面のアイデアを、たくさん詰め込みましたよ」

隣で子供たちも、さなをわせて懸命にお祈りをしている。 『お父さん、僕、算数と体育を頑張るね!』 『お父さん、私、将来はお母さんみたいな級建築士になるね!』

が吹き抜け、桜のびらがパラパラと墓のにい落ちた。 まるで、が空のから、温かいのひらで私たちのを優しく撫でてくれているかのようだった。

義父と公平。 が遺してくれた誠実さと、族をするは、今も私たちの血肉となって確かに息づいている。 悪によって引き裂かれそうになったこの庭を、最につなぎ止め、守り抜いてくれたのは、目に見えない彼らのいだったのだ。

「お父さん、また来るね」 陽翔が墓にさくを振った。 私たちはをつなぎ、桜吹のう霊園の坂を、ゆっくりと歩きした。

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