"四十九日の絶縁" 第15話
あふれる『族の』
季節は巡り、柔らかなのがを吹き抜ける。 私の事務所の製図台のには、完成したばかりの組の美しい設計図が広がっていた。
【浅野修平・さおり邸 築事基本設計図】
郊の閑静な宅、当たりの良い向きの丘のに建つ、の温もりをふんだんに活かした平建ての宅。 子供がいない夫婦が、将来にわたって趣を楽しみ、友を招き、穏やかにをねていけるように夫された、バリアフリーの回遊線。 リビングの央には、きな薪ストーブと、庭の季のを切り取るピクチャーウインドウが配置されていた。
「お姉さん、本当に素らしい図面をありがとうございます!」 帰国を終え、正式に来の本帰国が決まった修平さんが、画面越しのオンライン通話で極まったようにをげていた。 隣には、満面の笑みを浮かべたさおりさんの姿がある。
『兄貴が遺してくれた図面集を、お姉さんが受け継いで形にしてくれた……。こんなに温かいを建ててもらえるなんて、僕たちは本当に幸せです』 「ふふ、公平さんもきっと、空のでんでくれているわ。修平さんたちのしいスタートに携わることができて、建築士としてこれ以のびはありません」
私の横では、歳になったが模型の組みてを伝い、歳になった陽翔が、図面の端っこにらしいの絵を描いて笑っていた。
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「お母さん、このお、お庭に滑り台作れる?」 「ふふ、修平おじちゃんたちに聞いてみようね」
事務所の窓から差し込むのは、部の隅々までるく照らししていた。 夫を失った暗の底から、私たちはいがったのだ。 自分の腕本で、する子供たちを守り、信頼してくれる々と共にしい絆を紡ぎしている。 その確かな応えが、私の胸を誇らしさで満たしていた。
その、事務所の固定話が鳴った。 ナンバーディスプレイには、役所の福祉課の番号が表示されていた。 「……はい、浅野設計事務所です」
『あ、浅野裕子様でしょうか。……私、〇〇役所福祉保健課の田と申します。実は、野悦子様の件で、ご連絡を差しげました』
担当者の声は、ひどく沈んでいた。 私は静かに姿勢を正し、徹な声で応じた。 「……野悦子さんですね。ですが田様、私はすでに姻族関係終届を提しており、あの方とは法に完全な赤のですが」
『ええ、じげております。……ただ、の観点から、現状だけはおに入れておかなければならないといまして……』 役所の職員が語り始めたのは、あの傲を極めた姑の、あまりにも無残で惨めな「結末」だった。