"四十九日の絶縁" 第14話
ゴミ捨ての老婆と、町内の噂
気が止まって目の朝。 喉の渇きと空腹に耐えかねた悦子は、古いの杖を突き、引きずるようにしてのへといた。 髪はボサボサに乱れ、級だったはずの臙脂のカーディガンにはカップ麺のスープのシミが点々とこびりついている。 には、銭入れと、かつて自していたピンクのママチャリのハンドル。 しかし、パンクしたタイヤと痛むでは、自転を押して歩くことすら覚束ない。
所のゴミ収集ステーションのを通りかかった、ゴミしに集まっていた所の主婦たちが、悦子の姿を見てピタリと会話を止めた。 「……あら、野さんじゃない?」 「まあ、ずいぶん見らしい姿ねえ。あんなに威張っていたのに」
ヒソヒソと交わされる密やかな嘲笑。 かつて悦子が、所の々を見し、自話を押し付けていたツケが、刃となって返ってきていた。 「野さん、息子さんのお嫁さん……あの級建築士の裕子さん、てかれたんですってね」 町内会の妻が、ややかな線を向けながら声をかけてきた。
「あ、あんな恩らずの嫁、こっちから追いしてやったのよ! 息子がんだ途端に財産を奪って逃げた、棒猫よ!」 悦子が虚勢を張って鳴り散らすと、主婦たちは顔を見わせ、呆れたように失笑した。
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「何を仰ってるの? みんなってますよ。の法のに、あなたが裕子さんの荷物をあのガレージの粗ゴミ置きに放りして、喪のまま払いしたってこと」 「え……な、なんでそれを……!?」
「あの、回覧板を届けに来た鈴さんが部始終を見ていたのよ。『男がんだら嫁は赤のだ、ゴミめ』って、あなたが鳴り散らしていたのをね」 主婦たちが歩、悦子から退る。 「のがないのね、野さん。公平さんがあんなに優しくて派なだったのに、親がこれじゃあねえ……」 「そうよ、裕子さんにはいつも町内の清掃や事でお世話になっていたのに。あんな良いお嫁さんを追いすなんて、バチが当たったのよ」
「ち、違う……! 私は悪くない! 悪いのは全部あの女よ!」 悦子は杖を振り回して喚きてたが、主婦たちはたい目を向け、誰として相にせず背を向けて散っていった。
元に転がった、カラスに突かれたゴミの袋。 そのゴミの悪臭ので、悦子は膝から崩れ落ちた。 かつて自分が嫁を指差して嘲笑った「ゴミ捨て」の真んで、今や自分自が、誰からも見向きもされない「町のゴミ」として転がっている。 その残酷な因果応報のたさに、悦子はただ、震えるで顔を覆うしかなかった。