"四十九日の絶縁" 第12話
届いた絶縁状と、息子の決断
「修平もね、最初は母親の奇を信じられなかったみたいです」 さおりさんは茶のカップを両で包み、い目をして語り始めた。 「でも、あの養子縁組の偽造類がシンガポールに届いた、修平ので母親というが完全ににました。『兄貴が命を懸けて守った族を、自分の見栄とのために踏みにじるような化け物は、もう俺の母親じゃない』って……」
さおりさんはバッグから、もう通の面を取りした。 それは、修平さんが本の公証役を通じて義母へ送達させた、【親族関係断絶および扶養義務に関する通】の控えだった。 弁護士の職印が押されたその文面には、容赦のない文言が並んでいた。
『貴殿が男・公平の遺児である陽翔に対し画策した法な特別養子縁組の、ならびに公平の妻・裕子氏に対する数々の非嫌がらせ、および父の遺産費消の事実を鑑み、当職らは貴殿との切の親族関係を断絶する。今、貴殿の活費の援助、債務の肩代わり、介護、ならびにの祭祀承継に至るまで、切の関与を拒絶する』
「これを読んだのお義母さんの顔、見ものだったでしょうね」 さおりさんは気よさそうに笑った。 「話で狂ったように泣き叫んで、『おを誰が育てたとってるんだ!』って喚いたそうですけど、修平は言、『おが育てた兄貴を殺したのは、おのストレスだ』と言い捨てて、そのまま着信拒否にしました」
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男を理尽な事故で失い、その嫁を蹴にして追いし、頼みの綱だった次男夫婦からも法に縁を切られた女。 自業自得という言葉すらぬるい、完全なる孤無援。
「さおりさん、でも……義実のあの借はどうなるの? の担保に入っているなら、いずれ……」 私の問いに、さおりさんは徹に頷いた。 「ええ。利払いはすでに滞納が始まっているそうです。公平兄さんが遺した遺産はお姉さんと子供たちが法に相続しましたから、あのに残っているのは、お義母さんの雀の涙ほどの遺族だけ。数万円ので、きなお敷の固定資産税と、に万円の借返済ができるはずがありません」
破滅への砂計は、すでに最の粒を落とそうとしていた。 自らが蒔いた欲の種が、今や巨な茨となって、あの広でえ切った敷ごと、悦子を締めげようとしていたのだ。
「お姉さん、もうあののことは完全に忘れましょう。私たちには、これからもっと素らしい未来の話があるんですから」 さおりさんはパッと顔を輝かせ、持参したスケッチブックをいた。 そこには、鉛で描かれたのようなマイホームのラフスケッチが並んでいた。