"「息子が高熱なのに来い!」夫一家に185万円の請求書を押しつけられた私の正体" 第17話
散乱した残骸と夜の病
嵐のような連劇が終わり、ペントハウスにはと私、そして数名のスタッフだけが残された。 窓のでは、京のを濡らしていたたいががり、の切れから澄み渡る夜空と、宝を散りばめたようなパノラマの夜景が広がっていた。
「美央様、お見事でございました」 が々とをげた。 「連された名につきましては、所轄署にて厳格な取り調べがわれます。すでに弁護団が待しており、保釈請求に対しても断固として異議を申してる筈となっております」
「ありがとう、さん。……蓮の様子を見てくるわ」
私は踵を返し、奥のプライベートスイートへと向かった。 静かにドアノブを回すと、加湿器の柔らかな蒸気が漂う部ので、蓮がすやすやと穏やかな寝息をてて眠っていた。 枕元に控えていた医師がちがり、微笑んで会釈をする。 「は度分までがりました。汗をかかれましたのでお着替えを済ませ、分補も完しております。もう配ございませんよ」
「ありがとうございました、先……」 私はベッドの脇に膝をつき、蓮のふっくらとした温かい頬に指先で触れた。 伝わってくる、純粋で無垢な命の温もり。 胸の奥底で渦巻いていた酷なが、潮が引くように静まり、温かな母のへと還っていくのをじていた。
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この子を守り抜いた。 あの寄虫たちの毒から、この子の未来を完全に救いしたのだ。
翌朝、園寺弁護士から詳細な捜査状況の報告が入った。 警察の取り調べに対し、達也と子は「嫁がすべて支払う約束だった」「族の正当な事会だった」と見苦しい言い訳を繰り返したという。 しかし、ホテル側が提した防犯カメラの画質映像、音声データ、そして私が提したボイスレコーダーの録音記録のに、彼らの嘘は完全に砕された。 計画な詐欺未遂および無銭、さらには達也の私磁記録正作・同供用罪(カードの正使用)が成し、の柄はそのまま検察庁へ送検されることが決定した。
さらに、彼らを社会な破滅へと追い込んだのは、マスコミによる報だった。 『名ホテルで無銭、商社元社員ら親族を現犯逮捕』 方やネットニュースに実名で々に報じられ、彼らが必に守ろうとしていた「エリート」「セレブな暮らし」という虚飾は、全国規模の嘲笑のとなって消滅したのだ。
親戚同はのひらを返して彼らと絶縁し、隣民からもい目で見られ、彼らが帰るべき所は、この本のどこにも残されていなかった。