"「片親の貧乏人」と息子を叩いた社長、母の正体を知って絶句" 第12話
恩の葬儀よりゴルフを選んだ男
「仕事がありまして……」
社は目を逸らした。
「急にせない予定が入ったんです」
私は黙って彼を見つめた。
「本当に?」
「もちろんです」
「葬儀の、本来は祥太の結婚挨拶でしたよね」
若菜が顔をげる。
社の表が固まった。
「結婚挨拶が延期になったのはです。それまでは仕事を入れていなかったはずでは?」
「急に入ったんですよ」
「どんな仕事ですか?」
「それは……」
答えられない。
私はすでにっていた。
葬儀当、品から参列したのは専務だった。
父が付きった会社の社本ではなく、なぜ専務が来たのか議にい、葬儀に度尋ねていたのだ。
専務は申し訳なさそうに答えた。
《社は本、取引先の方とゴルフへっています》
最初は聞き違いかとった。
葬儀の案内は社本へ届いている。
しかも父は、品の危を救った当事者のだ。
それにもかかわらず、結婚挨拶が延期になって予定が空いた途端、ゴルフへったのだ。
「専務から聞きました」
私がそう告げると、社の顔がみるみる赤くなった。
「結婚挨拶がなくなったので、取引先をゴルフへ誘ったそうですね」
「それは……」
「専務から『社自が参列するべきです』とも言われたんですよね」
「……」
「それでも『君がけば分だ』と」
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若菜が父親を信じられないものを見るような目で見つめた。
「お父さん、嘘でしょ」
「仕事の付きいも事なんだ」
「おじいさんの会社を助けてくれたのお葬式より?」
「若菜には分からない」
「分からないのはお父さんでしょ!」
若菜が初めて父親へ鳴った。
私は止めなかった。
ただし、それで若菜を許したわけでもない。
彼女自も父の葬儀によって結婚挨拶が延期されたことに腹をて、私へ嫌なメッセージを送ってきた。
親子とも、の事より自分の都が優先だったのだ。
「社」
私は静かに続けた。
「父は最まで御社との契約を残そうとしていました」
「え?」
「特許に関する契約期が区切りつき、会社としては社へ切り替える選択肢もありました」
それでも父は、の付きいがあるからと簡単には切らなかった。
品創業者への信頼も残っていた。
「そんな……」
社はようやく、自分が何を失ったのか理解したようだった。
「私はてっきり……契約なんて当然続くものだと」
「当然ではありません」
「父から何も聞いていなくて」
「聞いていないから、恩を忘れていいんですか?」
彼は答えられない。
「父が葬儀のまで御社を気にかけていたとって、私は正直悔しいです」
若菜まで俯いた。
「ごめんなさい……」
「私に謝るだけではがありません」
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今回の正によって、商品回収にいた企業はうちだけではない。
消費者にも、取引先にも、社員にも響がている。
「社が謝るべき相は勢います」
彼はさく頷いた。
「分かっています」
「本当に?」
「はい」
だが、次の瞬。
彼のからた言葉で、私は彼がまだ何も分かっていないことをった。
「ですから……もし能なら、御社だけでも損害賠償請求を取りげていただけないでしょうか」
若菜でさえ目を見いた。
私はしばらく彼を見つめた。
「やっぱり、今ここへ来た目はそれなんですね」
社は慌てて首を振った。
「違います。謝罪ももちろん……」
「もう結構です」
私はそこで話を切った。
すると今度は若菜が祥太の方へ向き直った。
「祥太、私たちだけでも話せない?」
祥太は静かに尋ねた。
「何を話すの?」
「やり直したいの」
その言葉を聞いた、私は若菜がここへ来た本当の理由も、すぐに理解することになった。