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"「片親の貧乏人」と息子を叩いた社長、母の正体を知って絶句" 第11話

突然玄関に現れた元婚約者

騒から。

私は久しぶりに仕事を休み、祥太と自宅で昼を取っていた。

頬の腫れはすっかり引いていたものの、の傷までは簡単に消えない。

それでも祥太は以より表を取り戻していた。

「母さん、会社丈夫?」

「今は々変だけど、何とかね」

「俺のことで余計な問題まで増えてごめん」

「何度言ったら分かるの。あなたの件と会社の正は別よ」

そう話していた、インターホンが鳴った。

宅配便だといモニターを見る。

映っていたを見て、私は言葉を失った。

社と若菜だった。

祥太も画面を見て顔をしかめる。

「なんでここってるんだよ」

若菜とは度で会っているから、所をっていても議ではない。

しかし連絡もなく押しかけてくるとはわなかった。

「何のご用でしょうか?」

インターホン越しに尋ねる。

社がくをげた。

「改めて謝罪したくて参りました」

続いて若菜もをげる。

「お願いします。しだけ話を聞いてください」

祥太はすぐに首を振った。

「母さん、帰ってもらおう」

その声がマイクに入ったらしい。

若菜が顔をげた。

「祥太、いるの?」

返事をしない。

「お願い。度だけ会って」

「話すことないよ」

「私ずっと悔してたの。話にもてくれないし……」

若菜の声が次第にきくなる。

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所に聞こえるのも困る。

私はし考えた末、玄関だけけることにした。

「母さん、本当にいいの?」

「ちょうど確認したいこともあるから」

をリビングへ通すと、若菜は祥太の姿を見た途端、目を潤ませた。

「祥太……」

しかし祥太は線すらわせなかった。

社が私へをげる。

「先は本当に申し訳ございませんでした」

「今は何のために?」

「できれば契約の件を、もう度考え直していただけないかと」

やはりそこだった。

「それはできません」

「ですが、このままでは会社が……」

正表示がるみにた結果、品の商品は部回収となり、複数の取引先も契約を見直し始めていた。

報関までき始めている。

社はすでに実質に経営からされ、専務をに対応しているという。

「私はもう社を続けられないかもしれません」

「それは御社内部の判断です」

「先代には変お世話になったんです」

その言葉を聞き、私はようやく本題へ入った。

「その話なんですが」

「はい?」

「社は、うちの会社との取引が始まった経緯をごじですよね」

彼の表が変わった。

若菜は隣で議そうに父親を見る。

「どういうこと?」

「会社同士の話だ」

「私だって社員なんだけど」

私は社から答えを聞こうとした。

「ほど、御社が倒産寸だったことを覚えていますよね」

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彼は俯いた。

否定はしない。

「当、あなたのお父様が経営していた会社は拡張に失敗し、額の負債を抱えていた」

若菜が目を見く。

「そんな話、聞いたことない」

「おは子供だったからだ」

社がさく答えた。

当、父はまだ社ではなく役員だった。

品は品加に関する独自技術を持っていたが、会社が倒産すればその技術も失われる能性があった。

父は品の技術力を評価していた。

そこで、自社の品事業を拡する形で規模な独占販売契約を結んだ。

その受注によって品は資繰りを持ち直し、倒産を免れた。

「つまり……」

祥太が静かに尋ねた。

「じいちゃんの会社が助けたってこと?」

私は頷いた。

社は消え入りそうな声で言った。

「先代から、あの会社への恩だけは忘れるなと言われていました」

若菜の顔が青ざめた。

「お父さん……それってて、あんなことしたの?」

「……」

「祥太のお母さんを貧乏だとって馬鹿にして、祥太まで叩いて?」

社は何も言えなかった。

そして私は、ずっと気になっていたもうつのことを尋ねることにした。

「社」

「はい」

「父の葬儀、どうして来なかったんですか?」

彼の肩が、目に見えて揺れた。

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