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"「片親の貧乏人」と息子を叩いた社長、母の正体を知って絶句" 第8話

「社を辞めろ」と乗り込んできた

そのの午、岡から内線が入った。

「社、しおいいですか?」

午とは打って変わって嫌のいい声だった。

「今から切なお客様をお連れします」

嫌な予がした。

分、社のドアがく。

岡のろにっていたのは、昨話で話したばかりの社だった。

「昨ぶりですね」

驚くほどれやかな顔をしている。

話越しで泣きながら契約解除を撤回してほしいと頼んでいた物とはえなかった。

岡という方を得たことで、気になったのだろう。

「どういうご用件ですか?」

私が尋ねると、社は胸を張った。

「昨の発言を撤回していただきたい」

「どの発言でしょう」

「契約解除ですよ」

岡も隣からを挟む。

「社。の取引先を個な理由で切るのは職権乱用です」

「何度も言いますが、私ではありません」

「だったら理由を説してください」

「今はそのつもりです」

私が答えると、の顔に瞬だけ戸惑いが浮かんだ。

岡はすぐに気な態度へ戻る。

「そのに、社へ謝罪するべきでしょう」

「なぜですか?」

「息子さんの問題で会社まで巻き込んだ」

社も頷いた。

「あなたみたいなより岡さんの方が社に向いていますよ」

私はを疑った。

「社の社事にまでをすんですか?」

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「の取引先ですからね」

「昨、私の息子を『片親の貧乏』と呼んだ方が?」

そう返すと、社はわずかに目を泳がせた。

岡は苛ったように机を指で叩く。

「今は庭の話をしているんじゃない。会社の話です」

「その通りです」

私は机の引きしをけた。

そして数枚の類をのへ置いた。

「ですから会社の話をしましょう」

社が類へ目を落とす。

最初は怪訝そうだった。

しかし、枚目を見た瞬、その顔がらかに張った。

「これは……」

「御社の原材料仕入れ記録です」

「なぜあなたが?」

「正規の調査として提していただきました」

岡が横から類を覗き込んだ。

私は別の資料もした。

「こちらは完成商品の表示内容」

つを並べる。

仕入れ記録には国産と記されている。

しかしへた商品のラベルには国産原料使用とかれていた。

社の顔がしずつ変わっていく。

「単なる記載ミスでしょう」

「件ではありません」

私はファイルをいた。

「過分で複数確認されています」

「そんな馬鹿な」

「さらに内部通報もあります」

私はボイスレコーダーを机へ置いた。

再ボタンを押す。

流れたのは責任者と社の会話だった。

《その原料は国産扱いにしておけ》

《ですが実際には――》

《利益をげるには仕方ない。余計なことを言うな》

録音が終わる。

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部が静まり返った。

「これ、あなたの声ですよね」

社は唇を震わせた。

「違う。加されている」

「では専関で確認しましょうか?」

「……」

私はさらに続けた。

「賞期限と消費期限についても、表示の差し替えが確認されています」

岡が突然声をげた。

「社! どういうことですか!」

つい先ほどまで肩を並べて私を辞任させようとしていた男が、瞬で態度を変えた。

「私はこんな話、聞いていませんよ」

社が岡を睨む。

その目に、私は別のを見た。

りだけではない。

《おまで裏切るのか》

そう訴えているように見えた。

「岡さん」

私は静かに声をかけた。

「そんなに驚くことですか?」

「何がです?」

「本当に何もらなかったんですか?」

岡の肩がさく揺れた。

「るわけないでしょう」

「そうですか」

私は別の封筒を机へ置いた。

そのには父が残した、もうつの調査結果が入っている。

社の正をりながら取引を継続させた物。

その見返りに、銭を受け取っていた疑いのある物。

封筒の表には、父の字でこうかれていた。

《岡副社関連》

私はを見比べた。

「では次は、岡さんのお話をしましょうか」

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