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"「片親の貧乏人」と息子を叩いた社長、母の正体を知って絶句" 第7話

き父の子を狙う男

翌朝社すると、社員たちの線が妙にたかった。

挨拶をすれば返事はある。だが、普段なら雑談をする社員まで目を逸らす。

理由はすぐに分かった。

社へ向かう途、副社の岡が待っていたからだ。

「社。随分好き勝やってくれたみたいですね」

「何のことでしょう?」

「社から聞きましたよ」

岡はわざときな声で言った。

「息子さんの結婚を断られた腹いせに、取引を打ち切ろうとしているそうじゃないですか」

私はち止まった。

「誰からその話を?」

「社本ですよ。泣きながら相談されました」

なるほど。

話を切った直、社は岡へ助けを求めたらしい。

岡と社が昔から親しいことはっている。

だからこそ、嫌な予がした。

「私は私で契約を解除するわけではありません」

「皆そう言いますよ」

岡はで笑った。

「でもタイミングが良すぎるでしょう。息子が結婚を断られた翌に契約解除とはね」

「契約については父がから検討していました」

「証拠は?」

「あります」

私が答えると、岡の表が瞬だけ固まった。

しかしすぐに笑い直す。

「では役員会で説してもらいましょう。すでに皆には話していますから」

私はわず眉をひそめた。

「調査もせず、社から聞いた内容だけを社内へ広めたんですか?」

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「会社の危ですから」

むしろ誇らしげだった。

「社が会社を私物化している能性がある。副社として社員にらせる義務があります」

父の葬儀で言われた言葉をいした。

《今、あなたのい通りにはなりませんよ》

岡は初めから私を社として認めていなかったのだ。

「父が私を継者に指名したことが、そんなに満ですか?」

「当然でしょう」

岡の顔から笑みが消えた。

「私はこの会社に以いる。現も取引先も全部っている。それなのに、社の娘というだけであなたがにつ」

「娘というだけではありません」

「そうっているのはあなただけですよ」

声を荒らげる岡に、廊を歩いていた社員が振り返った。

彼はそれすら利用するように続けた。

「先代は内に甘かった。実力で考えれば、次の社は私だったはずだ」

ようやく本音を聞けた気がした。

私は逆に落ち着いた。

「岡さんのお考えは分かりました」

「だったら辞任してください」

「それはできません」

「今に分かりますよ。役員も社員もあなたにはついてこない」

岡はそう言い残して自へ戻った。

私は社に入り、引きしから冊のファイルを取りした。

表には父の字で、品に関する調査記録とかれている。

実は父がくなるし、私はこのファイルの部を見せられていた。

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「桃。この会社との取引を今どうするか、おの見を聞きたい」

父はそう言っていた。

そのには、商品の原材料表示に自然な点があるという内部通報の記録があった。

ただし当は確証がりなかった。

父は密かに専務や品質管理部へ調査を依頼していた。

そして父がくなったも、その調査は続いていた。

私は担当役員へ話した。

「例の件、結果は?」

相はし沈黙した、答えた。

「社。残ですが、先代が疑っていた以のことがています」

「証拠は?」

「揃っています」

その言葉を聞いた瞬、私は目を閉じた。

祥太を侮辱されたこととは無関係に、契約を続けられない理由が本当にしたのだ。

しかも問題は社だけではなかった。

担当役員は最に付け加えた。

「もうつあります」

「何?」

「社内から、品との取引を自然なほどく継続させていた物がいます」

私は答えを聞くから分かっていた。

「……岡副社ですね」

話の向こうで、い沈黙があった。

「はい」

父がくなる直まで調べていたのは、取引先だけではなかった。

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