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"高熱の娘を置き去りにした姉は、私の夫と不倫旅行中だった" 第12話

暴かれた逢瀬の全記録

「ど、どういうことよ……! 、きてるじゃない! 美、あんた私を騙したのね!?」 麻里奈は堵とりが綯い交ぜになった切り声をげた。 自分を騙して恥をかかせた妹へのりが、母親としての堵を瞬に回ったのだ。その醜い本性に、私はの底から吐き気を覚えた。

「騙した? どのがそんなことを言うのかしら」 私は部の隅に控えていた滝弁護士に図を送った。 滝弁護士は無言で頷き、持参したな革製のアタッシュケースをけると、分いファイルを冊、畳のに叩きつけるように置いた。

バサリ、と鈍い音が響く。 表には【貞為および育児放棄に関する調査報告】の文字。

「秀さん、そして麻里奈さん。弁護士の滝と申します」 滝弁護士が鋭い縁鏡を押しげ、を排した事務な声で告げた。 「おが過半にわたり、都内のシティホテルおよび今回のリゾートにおいてねてこられた貞為の証拠、すべて保全完しております」

ファイルが枚、めくられた。 カラー印刷された鮮な写真の数々。 成田空港のチェックインカウンターで腕を絡めう。 ホテルのプールサイドで、秀が麻里奈の腰を引き寄せてキスを交わす瞬。 そして、麻里奈の裏アカウントに投稿された、あのサングラスのレンズに映り込んだ秀の姿――。

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「し、秀……これ……」 麻里奈の顔から、急速に血の気が引いていく。 秀は膝から崩れ落ち、喉をカラカラに鳴らしてずさった。

「さらに、これをご覧ください」 滝弁護士が突きつけたのは、秀名義のクレジットカードの利用細だった。 「今回の旅費用、総額百万円。そのすべてが、美さんとの共財産である預座から決済されています。さらに、過半に麻里奈さんへ買い与えた級ブランドバッグや貴属、計百万円。……秀さん、これらはすべて、民法の法為に基づく損害賠償の対象となります」

「ま、待ってください! 美、話しおう! 俺はただ、魔が差しただけで……!」 秀が私の元に擦り寄ろうとする。 私はそのを、汚物でも払うかのようにややかに避けた。

「魔が差した? もを取って、妹の夫と実の姉がで豪遊することが『魔が差した』で済むとっているの? しかも、あなたたちがプールでシャンパンをんでいたその、ちゃんは集治療でにかけていたのよ!」

私の号に、秀は息を呑んで直した。

「病院の診断も、すべて揃っているわ。ちゃんの体内から検されたのは、あなたが常用していた製の眠薬よ、お姉ちゃん」 私の線が、震える麻里奈を射抜いた。 「旅の夜、ちゃんが泣いて邪魔だからって、ミルクに混ぜてませたでしょう。

……医師は、確な投薬ネグレクトであり、傷害罪に該当すると断定したわ」

麻里奈の喉から、ヒッとい鳴が漏れた。 逃げのない、完全なる包囲網だった。

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