"離婚翌日、父と食事中の私を「また金持ちに寄生か」と笑った元夫の末路" 第16話
をまなくなった息子
亮介の両親は営宅で暮らしていた。
以は公な活支援を受けていた期もあったが、私たちが結婚してからは計の状況にわせ、夫婦で相談しながら毎援助を続けていた。
提案したのは私だった。
「できる範囲でご両親を助けようよ」
亮介は最初、乗り気ではなかった。
「制度があるなら使えばいいじゃん」
そう言っていた。
それでも私が「族になったんだから」と勧め、毎定額を送るようになった。
義両親はんだ。
特に私が母からもらった鰻を持っていくと、とても嬉しそうにべてくれた。
「綾乃ちゃんはいいお嫁さんだね」
そう言われたは素直に嬉しかった。
だから私は、亮介が実へ戻れば、なくともしは休めるとっていた。
しかし現実は違った。
「仕事辞めたいんだ」
亮介が々しく訴えると、両親は驚いた。
「何言ってるの」
「もう限界なんだよ」
「辞めたら仕送りどうするの?」
最初に配されたのは、息子の体ではなくだった。
「朝起きられないもあるし」
「仕事が辛いのはみんな同じだよ」
かつて亮介が私に向けたのと、ほとんど同じ言葉だった。
「いい会社なんだから辞めるなんてもったいない」
「でも異で方に――」
「だったらけばいいじゃない」
両親は容赦がなかった。
結局、亮介はしばらく働き続けた。
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しかし精神にも体力にも限界になり、異直に自分から退職届を提した。
会社をれたことで、しはしたのだろう。
実へ戻り、言った。
「しばらく休ませて」
母親はため息をついた。
「本当に辞めたの?」
「うん」
「困ったねえ」
父親も顔をしかめた。
「働いてないが増えたら狭くなるな」
畳ほどの活空しかない宅で、息子増えることさえ負担だった。
「ご飯、どうするつもり?」
「しくらいべさせてよ」
「うちだって余裕ないんだよ」
亮介は初めて、自分が族から「負担」として見られる側になった。
「俺、今まで仕送りしてたじゃん」
「それはそれでありがたかったよ」
母親は平然と言った。
「でも今はお入れてくれないんでしょ?」
働いているは派な息子。
をさなくなった瞬、邪魔な同居。
あまりにも骨だった。
数には、
「働ける齢の息子がずっとにいると、これから々困るから」
と暗にていくよう求められた。
亮介は実をた。
元妻には拒絶された。
会社も辞めた。
両親にも歓迎されない。
そして最に向かったのが、瑠菜のマンションだった。