"離婚翌日、父と食事中の私を「また金持ちに寄生か」と笑った元夫の末路" 第2話
平等をする男
私は沢綾乃、歳。
当、父が関わる会社で事務職として働いていた。ただし「社の娘だから」と特別扱いされることはなく、むしろ父からは倍きちんと働けと言われていた。幸い職の雰囲気は良く、関係にも恵まれ、仕事にきな満はなかった。
そしてプライベートでは、結婚を考えている恋がいた。
川岸亮介、歳。
誰もが名をる企業に勤め、若くして主任格となり、きなプロジェクトにも関わっているという。物事を曖昧にせず、数字と効率をする。私にはないさを持ったに見えた。
亮介はとにかく仕事優先だった。
約束のに遅れることも、当にデートを取りやめることも珍しくない。普通なら満にじるもいるだろうが、私はになれる仕事があることを素敵だとっていた。
「ごめん、待った?」
あるのも、亮介は待ちわせに分ほど遅れて現れた。
「丈夫。仕事?」
「うん。ちょっとて込んでて計見てなかった」
謝りながらも、その表にはどこか誇らしさがあった。仕事をしている自分が好きなのだろう。
ちょうどの賞与がたばかりだったので、私は冗談半分に言った。
「今はちょっと贅沢してもいいかもね」
すると珍しく、亮介もきく頷いた。
「俺も同じこと考えてた。
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いいところってるよ」
し期待しながら彼についていき、着いた先は全国展している回転寿司チェーンだった。
瞬だけ拍子抜けした。
けれど亮介は得げだった。
「普段のファミレスよりいからね。ボーナスのくらい寿司もいいでしょ」
「うん。そうだね」
私は笑った。
見栄を張らず、自分のの丈を守る。それが亮介の堅実さなのだとった。
問題は事を終えただった。
亮介はレジで自分のカードをし、をた瞬にスマートフォンの卓をいた。
「計千百円だから、綾乃は千百円ね」
私よりらかにたくさんべていたのは亮介だった。
それでも彼は総額をぴったり半分にした。
「うん。分かった」
私は用していた銭を渡した。
亮介は額を数える。
「うん、確かに」
それが私たちの交際では当たりだった。
亮介は常々言っていた。
「男だから奢る、女だから奢られるって古くない? 今は男女平等の代なんだから」
私もその考え自体には賛成だった。
自分の活費を自分ですのは当然だとっていたし、対等な関係を築きたいともっていた。
やがて私たちは結婚した。
居の賃、費、通信費は亮介の座から引き落とし、私は毎半額を振り込む。料品や用品を私が買えば計簿につけ、末に亮介が半分を返してくれる。
円単位、には円単位までずれない。
「俺たちって理だよな」
計簿を見ながら、亮介は満そうに言った。
「どっちかがどっちかに養われるんじゃない。完全に対等」
私も最初はそうっていた。
ところが数かが過ぎた頃、私はつの奇妙なことに気づいた。
計の負担は対なのに、のの負担だけは、どう数えても対ゼロだったのである。